お疲れ様、そしてありがとう



2023.02.14
内野順子


こんにちは!
福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

今日は70代半ばのご婦人のお見送りでした。
32歳の時、ご主人様を突然のご病気で亡くされ、悲しむ暇もなく、10歳のご長男を頭に4人のお子様を女手一つでお育てになったお母様でした。
ご結婚前の職場に復職できたとはいえ、食べ盛り、やんちゃ盛りのお子様方を抱え、仕事に励まれ、帰宅すれば家事に育児と、大変なご苦労があったに違いありません。
けれどいつも明るく前向きでいらしたという故人様。
ご苦労の甲斐あって、お子様方はみな立派にご成長。ごきょうだい同士の仲がいいご様子も窺え、お母様のご薫陶が偲ばれました。

奇しくもご主人様と同じ病によりご生涯を閉じられた故人様。
70代でのご逝去は、近年長生きとは言えませんが、ご出棺の時、7人のお孫様方が涙をぬぐいながらお棺に手を添えて霊柩車に納められるのを見た時、ご苦労の多い人生だったけれど、晩年はお幸せだったのだろうと思いました。

はるかかの地では、ご主人様がお迎えくださり「よく頑張ったね」と抱きしめてくださることでしょう。
きっとお二人で、積もるお話しに花を咲かせながら、ご家族様を見守ってくださることと思います。
お疲れ様でした。

ご葬儀の中でかいま見る人の生き方。
心温まるお話を集めた私の著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」(花乱社)好評発売中です。
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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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