ブライダル司会者はみた!④プランナー失踪編



2023.03.29
長谷川文


プランナーが失踪してしまった話

披露宴の10日前に新郎新婦から「今度の式場の打ち合わせに一緒に来てくれませんか」と連絡がきました。すでに司会の打ち合わせは済み、あとは当日を迎えるのみだったのですが、理由を聞くと「プランナーが失踪してしまったようなのです。」とのこと。これは一大事です!いままで親身になって新郎新婦と段取りを決めてきたはずのプランナー。新郎新婦が不安になってしまうのも無理はありません。

 

式場からは詳しい説明はなし

どうして失踪してしまったのか、詳しい説明もなく(説明もできないでしょうが)、違うプランナーに変更になり打ち合わせをしました。

ただ、なぜ新郎新婦に「失踪してしまった」と正直に伝えたのかは疑問が残ります。そんなショッキングな報告を披露宴の直前に言われても不安になるだけです。せめて司会者には本当のことを言ったとしても、新郎新婦には「やんごとない事情」「家庭の事情で」など濁してもよかったのではないかと思いました。

 

度々変わるプランナー

新郎新婦に聞くと、プランナーが変わるのは2回目だということです。

最初のプランナーは契約前。とても素敵なプランナーさんで、新郎新婦は「ぜひこの人にお願いしたい!」と思ったそうです。プランナーで決めたといっても過言でないくらい。

契約後、少しするとその方から「事情があって別の店舗に異動しなくてはならなくなった」と言われプランナー変更があったそうです。が、その異動したはずのプランナーの姿を度々その式場でみかけたそう。どうやら異動というのは本当ではなく、契約をとるための要員ではないかという話でした。

そして、披露宴直前の失踪事件。新郎新婦は気の毒でしかありません。

その会社は他にも色々不信感のある行動をとっていましたが、それはまた次の機会にお話ししますね。

 


長谷川文

東京都世田谷区で生まれ育つ。 大学卒業後、テーマパークに勤務。接客をはじめ、キャラクターの30周年イベントやバースデーなどの企画運営に携わる。館内での結婚式の司会やプレス発表、こどもイベントのMCを経験するうちにかねてから憧れていたアナウンサーの世界へ飛び出すことを決意。 退社後はフリーアナウンサーとなり、結婚式や企業の決算説明会、懇談会などの司会者として活動。感動のお手伝いをする司会の仕事はとても楽しく、現在も司会を通した社会貢献をテーマに活動の幅を広げている。 東京2020オリンピック・パラリンピックの開閉会式のコメンタリーガイドとして国立競技場で音声ガイドも担当。 現在は3人のこどもを育てる傍ら、FMふっかちゃんパーソナリティやアナウンス講師として活動。その他、小学校や子育て支援センターなどでの読み聞かせボランティアもしている。


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