開式10分前の大慌て💦
内野順子
こんばんは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
さて、突然ですが皆様に質問です。 皆様のお家のご宗旨、正確に言えますか?
「えーと、多分浄土真宗だったと思うけど」
では、浄土真宗『なに派』でしょう?
これには答えられない方が多いんですよね。 仕方ないと思います。浄土真宗には、本願寺派、東本願寺派、大谷派、木辺派、高田派など大変たくさんの派がありますので、正確に答えられない方も多々いらっしゃいます。 でも、これが間違いがあると、葬儀現場では大変なことになるんです。
今日のお通夜では、ご遺族は「浄土真宗本願寺派」とおっしゃっていましたし、葬儀社さんもそう思っていました。ところが、お寺様がいらして確認したところ、「東本願寺派」とのこと。
さあ大変!なにが大変かというと、本願寺派と東本願寺派とでは、ご尊前の「三具足(みつぐそく・香炉、燭台、花立のセットのこと)」が全く違うんです!
⬇️これが、本願寺派の三具足。皆様もわりとご覧になるのではないでしょうか。
ところが、東本願寺派だとこうなります。
香炉には青磁色(せいじしょく)の土香炉を用い、燭台は亀の上に鶴が乗り、鶴が咥える(くわえる)蓮の上にロウソクを立てる様式のものが用いられます。 さらに、花立のことは「花瓶(かひん)」と呼ぶのも、東本願寺派や大谷派の特徴。
なので今日は、開式10分前に三具足をすべて入れ替えるというバタバタぶりでした。でも、とにかくご遺族やお寺様に恥をかかせることが無くて良かったです。
仏事のしきたりは、本当に奥が深く、日々勉強です。
ご葬儀の中に垣間見る人と人との絆や心温まるエピソードを綴った私の著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」好評発売中です。
Amazon
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17078166/ など、各ネット書店でもお求めいただけます。