コンプレックスがお金を生む
万田夏維
自分の顔がとてつもなく嫌いだった。
だからこそヘアメイクになった。
私は幼少期、母からいつも
「世界で一番かわいい」と言われて
育ちました?
今思えば母が言っていたことは
何一つ、間違えてはいないと分かります。
自分の子供ですから
そりゃ世界で一番かわいいはずです。
しかしこの言葉を
額面通り受け取った私は
この後人生で一、二を争う程の
トラウマを心に刻み込むことになるのです?
「世界で一番かわいい」という呪文で
魔法にかけられた私の精神構造は
以下の通りです☟
幼稚園:かわいいことに自信があり
すこぶる順調に育つ
小学校低学年:かわいいと自信があることに変化なし
小学校中学年:好きな男子が振り向いてくれなくても、きっと自分の伝え方が悪いのね、と。
まさか自分のかわいさは疑わない。
小学校高学年:周囲の女子が告白されているにも関わらず自分は告白されないことに疑問を持ち始める。
しかしまだ自分のかわいさは疑ってはいない。
中学生前半:周囲の女子の告白され件数を知る毎に「これは、、、まさか、、、?」
自分のかわいさを疑い始める。
中学生後半:4年間片思いをした男子が
めちゃめちゃかわいい女子と交際をしたことを機に
「あれ、、、私ってそんなに、、、」
脳天に稲妻が落ちる。
中学3年生秋:鏡を見ては泣き崩れる。
中学3年生冬:人生で始めてコスメを買う、ではなく「買い漁る」。
そして私は後にヘアメイクとなったのです。
私の幼少期の夢は「タレント」でした。
いつも祖父母の家に行っては
コタツをステージに
リモコンをマイクに見立て
歌やMCの練習をしていました。
「人前に出る」
ということに憧れていたわけです。
しかし
そんな私を待ち構えていたのは
「こんなんじゃ人前に出れない」という
感情でした。
自分の容姿に対する圧倒的絶望。
若い女子のキュンキュンとした
想いでメイクを始めたわけではなく
「どうにかせねば、、、」
私は、わらをも掴む気持ちで美容の世界に
足を踏み入れました。
そしてこの時
買い漁ったコスメがきっかけで
そのままヘアメイクになりたい!と思ったわけではありません。
しかし
この絶望がきっかけになり
仕事にしようとまで思えるようになったのは
事実です。
コスメにハマり?
美容にハマり?
そしてまた絶望を味わい、、、?
その間のエピソードはまた別の機会に、、、。
次回『あなたは飯島直子にはなれません
〜美容師が放った第二の絶望』
お楽しみに。
夏維でした
万田夏維Life treatmentSALON
instagram:natsui_manda