早く覚えて一人前に
川崎けやき
早く覚えて一人前に。
人生で一番忙しかった数年。
…その続きをちょっと。
今日はお仕事についてのお話です。
『昼間は働き、夜は学校に通います。』
『これから勉強をしてジュエリー作家になります。』
メラメラと燃える上がる炎が
眼底に写っているかのような
ちょっと危うい雰囲気の29歳。
そんな私を
よくぞ採用してくださったのは
ある企業の病院内にある健診センター。
いわゆる人間ドック施設でした。
お医者さんと看護師さんと
企業の社員さんとの中で
全く新しい医療の世界に足を踏み入れた私は
昼間は医療知識や用語を学び、
夜間はジュエリーのいろはを学びました。
じきに、私の瞳の奥には炎に代わって
???????? ⇦はてなマーク
が飛蚊症のように付き纏い始めました。
※目の前に「黒いものがとぶ」ことを眼科では飛蚊症といいます。蚊が飛んでいるように見えるという意味で。
がしかし
前職で鍛えられた精神力と
未知の世界へと突進する
底知れぬパワーに背中を押されて
『早く覚えて一人前になりたい!』(またこれ。)
がむしゃらに突き進むのでした。
29歳の脳みそには
『私はまだまだ大丈夫!』(なはず!)という
徹夜で遊んだ体力の記憶が鮮明に残っているのでしょうね。できるんです!
朝6時20分に自宅を出るのは大変でしたが、
一緒に採用された20歳の女の子、Oちゃんと
ときに昭和っぽく…ゆとりゼロで頑張りました。
Oちゃんは私より
約10歳ほど若かったのですが
真面目で頭の回転が早く
さらにコミュニケーション能力が高く
面白い事を言っては
雰囲気を和ませてくれる人でした。
素晴らしい同期Oちゃんのおかげで
私まで便乗方式で
職場にすーっと溶け込むことができたのです。
数ヶ月後には
『けやきちゃん、今日も学校?いってらっしゃ〜い!』
『この箱、工具箱?重いね?電車でぶちまけないようにね?』
『あなた、自宅と病院と学校の往復だけでは、いい人もできませんよ?』(優しい先生のご助言)
看護師さんやお医者さんに叱咤激励していただき17:00に職場を出る。
そんな日々を送れるようになりました。
本当にありがたいことです。
そしてちょっと思い出しました。
その企業のラグビー部は
トップリーグで常に優勝争いしている
強豪だったのですが、毎年二度ほど健診にやってきていました。
『今日はラグビー選手の受診者です。』
と関連各所にお知らせするのを忘れて
叱られた事もありました。
アスリートは身体能力の違いから
健診の数値や結果が
一般人と掛け離れている事もあるのです。
予めお知らせしないと、
結果を確認する医師がビックリするんですね〜。
2019年のRUGBBY WORLD CUP 日本大会の
あの感動を、当時の選手たちに教えてあげたい
今、そんな気持ちです。(は?)
…また話が逸れました。
こうして、この健診センターには
私がジュエリーデザイナーとして
独立を決心するまで、
4年もの間、働かせて頂く事となったのでした。
・信頼関係をしっかり築くこと。
・その努力を自らすること。
・そして感謝の気持ちを忘れないこと。
そのためには
✴︎与えられるだけでなく仕事は自分で探して見つける。(前職での学び)
✴︎自分の仕事は責任を持って全うする。(ハンコぺたり)
✴︎疑問に思ったら、まず自分で調べ、考える。
毎日の仕事において
このことを心がけて日々積み重ね
徐々に信頼関係を築き上げてきたように思います。
一見、遠回りのように見えて
すべてにおいて一番大切なこと。
それを教えて頂いた大きな4年間だったということなのです。
(✴︎夜間の学校についてのお話はこちら→★)
皆さん、またお会いしましょう。
川崎けやき
::::: 川崎けやきのブログ一覧 :::::
Zelkova.K FINE Jewelry KEYAKI KAWASAKI
Website…www.zelkova-k.com
Instagram…@zelkova.k_fine_jewelry
Jewelry Designer,Zelkova.K,アコガレニスト,ジュエリーデザイナー,ゼルコーバ・ケイ,人間ドック,医療の世界,川崎けやき,転職