世界にたった２冊だけの本
こいけさとみ
私の写真教室では、写真の楽しみ方の一つとして、
自分で撮った写真をきれいにレタッチしてテーマを決め
フォトブックに仕上げるという課題があります。
自分の写真で一冊の本を作ることは、
自分の一生の宝物になると思っています。
現在も、レッスンでは作り方をレクチャーして、皆さんと一緒にフォトブックを作り、
また、撮影のお仕事で撮らさせていただいた写真を
一冊の本に仕上げる作業はしています。
どの本も、その時々の気持ちをしっかり込めて丁寧に作っていますが、
中でもずっと心に残っている2冊の本があります。
それが、この2冊の本。
「アンティークのある暮らし」
これは、天沼寿子さんが、デポー39のホームページで
アンティークの物語を連載していたものを一冊の本にまとめたものです。
この連載をリアルタイムでご覧になっていた方もいらっしゃると思います。
実際に天沼さんが愛用されていたアンティーク雑貨と
そのアンティークにまつわるエピソードが紹介されていました。
私は、このアンティークの写真を撮影させていただきました。
HP上のだけのもので、実際は本にはなっていませんが、
私が天沼さんがかかれた文章を書き移し、写真を入れ込み
一冊の本にまとめました。
世界にたった2冊だけの本
あとがきにこんなことが記してあります。
「人生って何が起こるかわかりません。
様々なご縁のめぐり合わせで、憧れの天沼寿子さんと出会い、
この私が、愛用のアンティークの写真を撮らせていただくなんてことがあるのですから・・・
記念に世界にたった2冊だけの本を作りました。
奇跡の出会いに感謝」 こいけさとみ
~デポー39アンティークのある暮らし～より抜粋
販売はしていないけれど、世界に2冊だけの本を作り、
1冊は自分用に。
そして、もう一冊は天沼さん用に印刷しプレゼントしました。
（天沼さんが他界されてからは、親族の方がおもちくださっているとのこと）
今見ると、今だったら、もっとこんな風に撮るな~なんて思うこともあるけれど、
あの時は、あの時で、一生懸命撮ったこと。
写真を見ると思いだします。
一番最初にご依頼いただいたのは、この撮影ではなく、
アンティークボタンをネット販売するためのボタンの商品撮影でしたが、
その写真をご縁に、その先も撮影のご依頼をいただけたことは
ほんとにありがたいことでした。
この連載は、3年間ほど連載されていて、シリーズ2の本もできました。
天沼さんがなくなってしまった今、
ご本人の意向で、オフィシャルHPも全てクローズされてしまったので、
インターネット上で写真も、その文章も読むことはできません。
本にしておいてよかった。
つくづくそう思います。
↓この写真は、あまりにもピンボケ写真ですが、
撮影当日の天沼さんのお姿。
被写体のアンティーククロスに、ピシッとアイロンをかけてらっしゃるところです。
写真は是非プリントやフォトブックに
デジタルの時代になり、
写真は、撮って、画面でみて満足している方も多いことと思います。
もちろん、それも悪くはないのですが、
ぜひプリントすること、
一冊の本にまとめることもおすすめです。
撮りっぱなしの写真。
お時間あるときに、見返してみてください。
きっと素敵なおもいでも詰まっていることでしょう。。
おすすめのフォトブックメーカー
ちなみに、この本は、PHOTOBACKさんの「文庫」というサイズで作りました。
現在、フォトブックが作れる会社やサイトは昔よりも豊富で
たくさんの種類がありますが、
今でもフォトバックの色味や、形、大きさ、紙の質感も気にいっていて、
生徒さんにもよく進めるフォトブックメーカーさんの一つです。
残念ながらこの文庫というサイズは現在はなくなってしまいました。
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アコガレニスト０期生
ライフスタイルフォトグラファー こいけさとみでした。
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