ブライダル司会者はみた!⑧厳格になったJASRAC
長谷川文
友人からの余興にもJASRAC申請
今月末にある友人の結婚式の余興で手作りの映像作品を流します。もう18年前から結婚式があると仲間たちで集まり、撮影に編集とワイワイ楽しくやっています。
久々の結婚式。みんなこどもができたり、役職についたり、忙しい中作業を進めていたところJASRACの壁が立ちはだかりました。
DVD作品を流すならば、使う曲を自分でJASRAC申請するか、式場を通して代行業者に依頼(1曲3000円以上)してくださいとのこと。
これまでそんなことを言われたことがなく、てっきり曲に関しては、式場とJASRACで包括契約をしているのだと思っていました。
最近の音楽教室のニュースでもあったように、どうやら2019年あたりから曲の扱いに関しては厳格に取り締まるようになったようなのです。
入場や花束贈呈の曲も
当然、新郎新婦の入場や花束贈呈などの曲も同様に申請が必要になります。ただ、今回の式場は100曲は自由に使えるようになっており、その中からセレクトするのであれば、申請は必要ありません。
もし、新郎新婦の思い出の曲を別に流したいのであれば申請します。
DVDにいれると申請
では、私たちが作るプロフィールムービーの方は、その100曲からセレクトしようということになりました。が、もしムービーに音楽をいれてDVDを式場に納品するとJASRAC申請が必要になると言われました。
ん?難しいですよね。
DVDは無音で納品し、映像に合わせて式場の曲をその場でかけるならば、申請は必要なし。曲をDVDに入れてしまうと申請、という少しややこしい話でした。
これは音響さんの力量が問われますね。
いまはCDが売れない時代。音楽作りをする人を助けるということでは必要な措置なのかもしれません。が、身内しか集まらないような宴席、しかも、これにより私たちにはまったく利益がでないので(むしろご祝儀を支払って参加)すこし多めにみてほしいと思ってしまいますが、いまはそんな時代ではないのですね。