ブライダル司会者はみた！⑩友人余興にご用心

サプライズにご注意！

披露宴で盛り上がるシーンのひとつが友人の余興です。

新郎新婦を喜ばせるために、サプライズでご用意する方もいらっしゃいますが、最近は色々制限が増えたのでご用心。

JASRACの壁

JASRACへの申請が厳格になっています。

今月私が出席する披露宴で新郎新婦のプロフィールムービーなどを作成しましたが、以前は言われなかった「JASRACへの申請番号」を式場に提出する必要がありました。

式場がすでにJASRACに申請済みの100曲の中からセレクトすれば、申請しなくていいのかと思いましたが、それは少し違いました。

申請がいらないのは、会場の音響設備でCDの曲を流して無音のムービーに合わせる場合。音楽をDVDに入れて式場で流すとなると、申請が必要なのです。（ややこしいですね。）

つまり、新郎新婦にムービーの内容はサプライズでも、事前に式場と打ち合わせをしておかないといけません。ギリギリですと、申請が間に合いません。

また曲をたくさん使いすぎると、申請料金が莫大になってしまいます。

映像ではなくても余興のダンスで流す音楽も同様に申請が必要です。申請をしないまま当日式場からNGがでて、余興ができなくなってしまっては大変！

万が一流せたとしても…

余興のダンスで、万が一曲を流して踊れたとしても、万事OKではありません。新郎新婦が当日の様子を録画したDVDを式場から購入した場合、JASRACに申請していない曲の部分は無音となります。

つまり、JASRACに申請していない曲で踊ったら、DVDにはダンスシーンは流れるものの音無しとなるのです。

DVD持ち込み可能枚数

今回、新郎の友人たちで①オープニングムービー、②プロフィールムービー、③余興ムービー、④お祝いメッセージムービー（出席できなかった友人たちから）の4本のDVDを作成しました。④のメッセージはプロフィールムービーの中に入れるつもりでしたが、メッセージがなかなか届かなかったり、思いのほかコメントが長かったりしたので急遽別に作成。全部で４本になりました。

披露宴１週間前の打ち合わせで、DVDが４本になると別料金が発生することが発覚！DVD持ち込み枚数に制限があるというのは今まで聞いたことがなかったので驚きました。今回は３本までは新郎新婦が選んだプランでは大丈夫なのですが、４本目からは１本に付き、１万５千円の持ち込み料金がかかるというのです。

ムービーは４本とも新郎新婦を喜ばせるために仲間内で作ったもの。それなのに、別料金を新郎新婦に負担させるわけにはいきません。かといって短いメッセージビデオに（しかも自分たちで編集したもの）に１万５千円を支払うというのもちょっとどうなのでしょう。

結局、プロフィールムービーの後にメッセージをいれることで、DVD３本におさめました。

これも、出席者にはわからないことです。当日いきなりDVDを持参するということはないかと思いますが、ダンスなどで最初にDVDを流すことになったなど、急な変更は知らないところで新郎新婦へ負担をかけているかもしれませんのでお気を付けください。

以前もピアノの生演奏をしてくださるというご友人がいらっしゃるが、ピアノのレンタル料がけっこうかかってしまうとお困りの新郎新婦の方もいらっしゃいました。

悩ましいところですね。

一生に一度の晴れ舞台、主役の新郎新婦も参列する友人たちも最高の１日にするために頑張っているので、もう少し自由度が高くなるといいのにな、と思いました。