私の副業体験談①着物で接客
長谷川文
独身時代の副業
これは私の独身時代のお話です。
フリーアナウンサーというと、なんだか素敵な響きですが、事務所に所属しているわけでもなく仕事もご縁でなりたっています。ご縁に恵まれ、一年のうち4カ月は石打丸山スキー場でアナウンス講師をし、その他4カ月くらいは企業の決算説明会の司会の仕事をしていました。
が、しかし、それ以外はお仕事を見つけてこないといけません。
リクルート就職フェアの司会、J-waveのTOKIO HOT 100 AWARDの影ナレーション、JTB株主総会、DVDのナレーションなど、司会をしていたとしても単発で次に繋がるかもわかりません。
そんなわけで、アナウンスの仕事がない時には様々な副業をしていました。
秋葉原で着物
副業の中で楽しかったのが、秋葉原の電気屋さんで着物で接客する仕事です。ちょうど中国人観光客の爆買いが話題になったころです。中国の旧暦のお正月である春節になるとたくさんの中国人観光客が秋葉原に押し寄せ、炊飯器を大量に買っていく映像がテレビでも連日流れていました。
私の仕事は、中国人観光客に人気の電気屋さんの入り口で着物を着て、笑顔で「いらっしゃいませ」というお仕事でした。販売はしません。
着物は自分で着ます。私は着付け教室に通った経験があり、どうにかひとりで着物を着ることができました。家にも母のお下がりの着物がたくさんあり、着物を着る機会が欲しかった私には願ったりかなったりのお仕事でした。
観光客の方は着物姿をほめてくださるので、なんだか自分が芸能人になった気分♪
中国人の方々は本当に炊飯器やウォッシュレットを大量に買っていかれるのにはびっくりしました。山積みになった炊飯器が台車にのせられ、何台もバスへと運ばれていきました。
秋葉原を満喫
ランチは自由だったため、お昼になると秋葉原の街に繰り出しご飯を食べに行っていました。仕事の後は着替えて「メイドカフェ」へ。メイドさんから「萌え萌えきゅーん」とおまじないをかけられたオムライスを食べたり、チェキを撮影してもらったり、非日常を楽しむこともできました。
コロナ禍で減ってしまった観光客も少しずつ戻ってきていますね。あれ以来秋葉原にもあまりいかなくなってしまったので、久々に行きたくなりました。