私の副業体験談③間違い電話をする仕事



2023.05.13
長谷川文


1日中ひたすら間違い電話

これは15年くらい前にやったお仕事です。短期派遣のお仕事でした。

朝、会社に出勤して、ひたすら「間違い電話」をする仕事というのを経験しました。

有名な出版社から出ている旅行のガイドブックが電話の前に置いてあり、そこに載っている飲食店に電話を掛けるのです。お店の人がでて、店名が変わっていなければOK。電話番号が変わっていたり、お店自体が変わっている場合はチェックを付けます。

一体どんなお仕事なのかというと、ガイドブックに載っている情報(電話番号)に間違いはないか、最新のものを確認するというものです。

本来は「こちらは〇〇出版社です。掲載されている電話番号が正しいか確認させていただきました」ときちんと名乗らなくてはいけないお仕事ですが、私が出勤していた会社はどうやら下請け会社。電話料金を少しでも節約するためか、電話を掛けて相手が正しい店名を言えばOK。あとは「すみません、間違えました」と言って切るという少し乱暴なやりかたでした。

仕事自体は数日間の契約で、そのやり方に疑問を持ってしまったので継続はしませんでした。

今ほどSNSも流行っていない時期、mixiをみんなやっていた頃ですね。他にやり方はなかったのでしょうか。そしていまでもこのやり方で電話番号の確認をしているのかも気になります。


長谷川文

東京都世田谷区で生まれ育つ。 大学卒業後、テーマパークに勤務。接客をはじめ、キャラクターの30周年イベントやバースデーなどの企画運営に携わる。館内での結婚式の司会やプレス発表、こどもイベントのMCを経験するうちにかねてから憧れていたアナウンサーの世界へ飛び出すことを決意。 退社後はフリーアナウンサーとなり、結婚式や企業の決算説明会、懇談会などの司会者として活動。感動のお手伝いをする司会の仕事はとても楽しく、現在も司会を通した社会貢献をテーマに活動の幅を広げている。 東京2020オリンピック・パラリンピックの開閉会式のコメンタリーガイドとして国立競技場で音声ガイドも担当。 現在は3人のこどもを育てる傍ら、FMふっかちゃんパーソナリティやアナウンス講師として活動。その他、小学校や子育て支援センターなどでの読み聞かせボランティアもしている。


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