ピンチはチャンス…迷走編



2021.03.25
鈴木 アヤ子


前回の戸惑い編に続きせんえつながら続きを投稿します。

 

それから間も無く離婚調停が始まりました。

初めての弁護士への依頼。

悶々とした状況の中何か核とした証拠が欲しくなり血迷った私は探偵にお願いしようと決めました。

今ならば何で探偵!?

と思えますが当時は目に見えない脅威に対抗する為にわけわからず藁にもすがる思いでした(泣)

数ある中から選んだ探偵に電話するとすぐに女性2人がやってきました。

親身に話を聞いてくれ気がつくと残り少ない貯金にも関わらず350万円という大枚の契約を結んでました。

全く何をやっていたんでしょうか!!

結果的には1ヶ月足らずで探偵から連絡がきて、

芸能界、暴力団、政治関係者には調査できないと言われ捜査を打ちきられました。返金もありませんでしたし、世間知らずの私は返金交渉もせず、数枚の写真と先方の名前をもらっただけ…

頼りにしていただけに途方に暮れ、どんどん深みにハマって沈んでいく感じがしました。

相手方への民事裁判では勝訴。

しかし離婚調停はこじれて裁判になりました。

その間必死に仕事探しが始まりました。

歯科医師という国家資格があっても家庭に長く入った45歳を過ぎた女そして子持ちという条件下ではなかなか仕事が見つかりません。

マンションも夫名義のため立ち退きを迫られ行きた心地がしませんでした。

これから子供を抱えどう生きていったら良いのか…

弁護士は正義の味方と思っていましたが全く力になりません。

無力感と絶望感。惨敗でした。

長く暗いトンネルの中にいて出口が見えませんでした。

こじれた糸に絡まれながら解決の糸口を必死で探していました。

 


鈴木 アヤ子

歯科大を卒業し歯科医師免許を取得するが、まもなく結婚し専業主婦となる。40代半ばでの離婚を機に、突然母子3人家族となる。生活のために、「自分の武器になるのは歯科医師の免許しかない」と一念発起。歯科医院で新米見習いとしての仕事を見つけ、下働きをしながら厳しい研修の日々を送る。やがて努力が実を結び、東京・江戸川区で『西葛西クララ歯科医院』を開業。女性の目線に立った、気配りのある歯科医院として地域に親しまれている。


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