大学生になった理由は父との別れ



2021.09.30
柿澤一二美


 大学2年生になり、以前はオンライン中心だった大学の授業も

対面授業も増えてきました。

「どうして大学生になったの?」とよく聞かれます。

仏教学部200人弱同級生はいますが、社会人大学生は私1人のようです。

 

 駒澤大学仏教学部に入学したのは、仏教の

「愛別離苦(愛するものとの別れ)」を経験したから。

会社経営者の父が亡くなったのは平成4年3月(享年63歳)、

ワンマン社長でしたが、バブルの影響を受け、経営もうまくいかない状況でした。

お酒を飲む量も増え、母に八つ当たりする父に、第一子出産をしたばかりの

私は余裕がなく、父に優しい言葉をかけることが出来ぬまま、

その日を迎えました。

 今も覚えている父の声があります。

「元気か。もうおまえは親なんだから子育て1人でがんばらなきゃ

だめだぞ!」

電話の父はいつもと変わらないように思いましたが、その数時間後、

父は自らこの世を去りました。

 その時から続いている私の自問自答、それは繰り返されています。

「どうして気づいてあげられなかったのだろう?」と

大学生になった今も、その問いかけは続いています。

 

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柿澤一二美(かきざわひふみ)男女4人のママカウンセラー 

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柿澤一二美

一般社団法人家族心理士・家族相談士資格認定機構講座受講。家族相談士の資格を取得。さらに、日本メンタルヘルス協会の公認カウンセラーの資格を取得。 心理学のスキルと二男二女の子育て経験を融合して平成 22 年に家族カウンセリング研究所を設立し、家族カウンセラーとして独立。講演活動のスキルアップのため、文学座プラチナクラスで学び、卒業。 自治体、教育機関などでの講演実績は多数。現在は親子の絆を深め、子どもに愛情を伝えるコツなどを伝える。カウンセリング、講演活動を行う一方で、令和 2 年には、駒澤大学仏教学部入学。現在に至る。


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