先人に感謝を
内野順子
こんにちは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
ここ数日、100歳超えの方のご葬儀が続きました。今ちょうど100歳の方が大正10年〜11年生まれの方々。 4つの年代を生きてこられた、素晴らしい人生の歴史があります。
ご遺族からいろいろなお話をお伺いします。
あの大戦中海軍にご入隊、はるかシンガポールやフィリピンの洋上へご転戦、あともう少し戦争が長引いていれば、命はなかった—というお祖父様や、自分の留守中に、所属していた部隊の全員が全滅した、という陸軍の歩兵だったというお祖父様。 農家に嫁ぎ、4世代が暮らす家の中、家事、育児をしながら、乳飲み子をおぶって田んぼや畑の仕事もこなしたお祖母様。「女に教育はいらん」と言われた時代、周囲の反対を押し切って学問され、最後は校長先生にまで上りつめられたお祖母様。
ご生前にお会いしてお話を伺ってみたかった、と思う方々ばかり。
100歳のご葬儀ともなると、遠方からも多くのご親族が集われ、久々の再会を喜ばれる光景も。 赤ちゃんをお連れになっている方も多く、故人様が繋いで来てくださった命の尊さをつくづく感じます。
世間では高齢者を「老害」などと揶揄する風潮もありますが、戦後荒廃した日本を一生懸命支えて来てくださった方々に、心から敬意を表します。
本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
どうぞかの地で懐かしい皆様方と一緒に想い出話に花を咲かせてくださいね。
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