遺されしひと



2023.06.22
内野順子


こんにちは。福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

先日のご葬儀は、あまりにも悲しいお別れでした。 50代のご婦人のご葬儀。 自らの命の火を消して行かれました。

幸せなご一家。息子さんもご結婚なさったばかり。どこから見ても幸福の真っ只中におられるように見えた方だけに、駆けつけた方々も一様に涙に暮れておられました。

最期のお別れの時、お顔を撫でながら「ごめんね、ごめんね」と言っておられた息子さん。そばで顔を上げられないご主人。最初からずっと泣いておられた年老いたお母様。

自ら死を選ぶ方のお心の内は誰にもわかりません。人に言えない苦しみがあったのかもしれません。どうしても耐えられない悩みがあったかも。

けれど、遺される方々は、生涯呵責を抱えて生きることになります。押し寄せる後悔を拭えず暮らすこととなります。 誰も幸せになれません。救いがありません。 だから、どうか思いとどまって生きてほしいと思います。

あなたを愛する人たちが必ずいます。 私たちは決して一人ではないのですから。

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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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