遺されしひと
内野順子
こんにちは。福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
先日のご葬儀は、あまりにも悲しいお別れでした。 50代のご婦人のご葬儀。 自らの命の火を消して行かれました。
幸せなご一家。息子さんもご結婚なさったばかり。どこから見ても幸福の真っ只中におられるように見えた方だけに、駆けつけた方々も一様に涙に暮れておられました。
最期のお別れの時、お顔を撫でながら「ごめんね、ごめんね」と言っておられた息子さん。そばで顔を上げられないご主人。最初からずっと泣いておられた年老いたお母様。
自ら死を選ぶ方のお心の内は誰にもわかりません。人に言えない苦しみがあったのかもしれません。どうしても耐えられない悩みがあったかも。
けれど、遺される方々は、生涯呵責を抱えて生きることになります。押し寄せる後悔を拭えず暮らすこととなります。 誰も幸せになれません。救いがありません。 だから、どうか思いとどまって生きてほしいと思います。
あなたを愛する人たちが必ずいます。 私たちは決して一人ではないのですから。
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