開式10分前の大慌て💦



2023.07.06
内野順子


こんばんは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

さて、突然ですが皆様に質問です。 皆様のお家のご宗旨、正確に言えますか?

「えーと、多分浄土真宗だったと思うけど」

では、浄土真宗『なに派』でしょう?

これには答えられない方が多いんですよね。 仕方ないと思います。浄土真宗には、本願寺派、東本願寺派、大谷派、木辺派、高田派など大変たくさんの派がありますので、正確に答えられない方も多々いらっしゃいます。 でも、これが間違いがあると、葬儀現場では大変なことになるんです。

今日のお通夜では、ご遺族は「浄土真宗本願寺派」とおっしゃっていましたし、葬儀社さんもそう思っていました。ところが、お寺様がいらして確認したところ、「東本願寺派」とのこと。

さあ大変!なにが大変かというと、本願寺派と東本願寺派とでは、ご尊前の「三具足(みつぐそく・香炉、燭台、花立のセットのこと)」が全く違うんです!

⬇️これが、本願寺派の三具足。皆様もわりとご覧になるのではないでしょうか。

ところが、東本願寺派だとこうなります。

香炉には青磁色(せいじしょく)の土香炉を用い、燭台は亀の上に鶴が乗り、鶴が咥える(くわえる)蓮の上にロウソクを立てる様式のものが用いられます。 さらに、花立のことは「花瓶(かひん)」と呼ぶのも、東本願寺派や大谷派の特徴。

なので今日は、開式10分前に三具足をすべて入れ替えるというバタバタぶりでした。でも、とにかくご遺族やお寺様に恥をかかせることが無くて良かったです。

仏事のしきたりは、本当に奥が深く、日々勉強です。

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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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