「その時」が来た



2023.07.10
内野順子


こんばんは。福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

ひどい雨が続いています。警戒情報もしょっちゅう入ってきています。皆様の地域はいかがですか?くれぐれもお気をつけてくださいね。

さて、今日はこんなご葬儀の一コマ。

「お迎えのときが来たみたい」

その人はその朝、お嬢さんにポツリと呟かれたといいます。 そして、その日の夜、静かに87年のご生涯を終えられました。 妻として母としての務めを果たされ、ご主人様を見送られた後、お嬢さんと二人で暮らしておられました。

人は、自らのその時を悟るのでしょうか。 私の祖母も、亡くなる前の日、入浴の介助をしていた母に、 「長いことお世話になったねぇ」 と言った、というのを思い出しました。

「不思議ですよね。前の日まで普通に食事もして、いつものように床についたんです。だから、まだ信じられないんですけど。 でも、きっと母は幸せだったと信じてます」

涙ぐみながら私に話してくださったお嬢さん。 ええ、きっとそうですよ。

 

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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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