「その時」が来た
内野順子
こんばんは。福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
ひどい雨が続いています。警戒情報もしょっちゅう入ってきています。皆様の地域はいかがですか?くれぐれもお気をつけてくださいね。
さて、今日はこんなご葬儀の一コマ。
「お迎えのときが来たみたい」
その人はその朝、お嬢さんにポツリと呟かれたといいます。 そして、その日の夜、静かに87年のご生涯を終えられました。 妻として母としての務めを果たされ、ご主人様を見送られた後、お嬢さんと二人で暮らしておられました。
人は、自らのその時を悟るのでしょうか。 私の祖母も、亡くなる前の日、入浴の介助をしていた母に、 「長いことお世話になったねぇ」 と言った、というのを思い出しました。
「不思議ですよね。前の日まで普通に食事もして、いつものように床についたんです。だから、まだ信じられないんですけど。 でも、きっと母は幸せだったと信じてます」
涙ぐみながら私に話してくださったお嬢さん。 ええ、きっとそうですよ。
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