思い出
宮脇華織
引き続き
昔々のお話です
それは 1960年頃
引っ越しをしてきた私が 初めて出来た友達が
順子ちゃん
次に友達になったのが 酒屋の娘 優子ちゃん
3人は 近所でも有名な おてんば3人組でした
3人は両親が働いていたので 学校から帰ると 自由に遊べるそんな時代に育ちました
近くの天狗山に 秘密基地を作り 男の子と同じような遊びに夢中でした
しばらくすると
順子ちゃんと優子ちゃんは お稽古事が始まり
順子ちゃんはお琴
優子ちゃんは そろばん塾
昭和の時代の習い事は 他にはお習字が定番
私は3日と持たない 三日坊主
お習字は1日 そろばんも2日
人生で続けられたのは
美容師くらいです
お琴が上手になった順子ちゃんのために
そうだ 発表会をやろう‼️
近所を周り 発表会のチケットを配り イベントを企画しました
ご案内のパンフレットを手作りし 近所を周り
入場料は5円
当時の子供のお小遣いは10円
そこで 私達は 入場料を頂く代わりに
お土産を用意しました
順子ちゃんのお菓子屋の 三角ジュース(5円)
そして当日
集まった観客は……
薬屋の兄弟2人!
私達は
日頃の練習の成果を披露できて 大満足
今でも忘れることの無い 一日となりました
やがて
大人になり
還暦を過ぎた3人は
変わらず
ふざけた3人組です