宇宙から来た女
雨宮睦美
エイリアン
いわゆる地球外生命体を「敵」として描いたSFホラー映画「エイリアン」。私は結局見てないんですが、10代の頃、世の中でセンセーショナルに取り上げられていたことはよく覚えています。
この映画によって「エイリアン=宇宙人」と刷り込まれた日本人は少なくないはず。
当時のキャッチコピーが(Wikipediaによれば)「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。(In space no one can hear you scream.)」だったそうで、想像するだに恐ろしいことですね。
Englishman in NY
こちらはそれから10年後くらいですか、スティングが歌ってヒットした曲のタイトル。
Oh, I’m an alien, I’m a legal alien, I’m an Englishman in New York.
エイリアンって、外国人のことも指すのか、あ、でもなんとなくあまりいい意味で使われてないんだ、ということを学びました。I’m an alienとは、なんともいえない疎外感のあるフレーズです。そういえば当時、空港でも外国人はAlien passport の列に並ばされていました。今はForeign Passportに表示が変わっているはず。
エイリアンズ
2000年にリリースされたキリンジのシングル。私はリアルタイムでは知らなくて、後年、氷河期世代のボーイフレンドに教えてもらった思い出の1曲です。いきなり「はるか空にボーイング」と始まって、なんだか懐かしいような知らないような世界に連れていかれます。コード進行も歌詞の展開も、ええええそう来るの?って不意打ちを食らいつつ、絶望でも希望でもない不思議な地方都市の匂いが漂ってくる。希代の名曲だと思います。エイリアン(ズ)は僕なのか君なのか。彼らが踊ろうとしているラストダンスとは何なのか。「大好きさエイリアン わかるか(い)」で終わります。
プレアデス星から来ました
まあ結局エイリアンというのは、比喩であってなんとなくその環境になじめない状況をうまくあらわした言葉なのだよなあ、と思うんだけど、身近に「私は宇宙から来た」と言い切る人がいるもので、私の悩みは深まるのです。
「あんたは地球人だけど私はプレアデス星から来たのよ」って真顔で言う母です。
家には何冊もプレアデス星について書かれた本があります。
理解に苦しむあまりネット検索をすると、こんなのが出てきました。勘弁してちょうだい泣。
実はプレアデス星人は、地球人の中にも存在しており、遥か遠いプレアデスの星から地球に転生してきた魂を持っている人も少なくないとか。
プレアデス星人は元々地球の魂を持ち合わせていないため、地球を「住みにくい」「生きにくい」と感じることも多いものです。
もしかしたらあなたが今感じている生きにくさは、あなた自身がプレアデス星人であることが原因なのかもしれません。
ああ久々にスティングとキリンジ聴いて大きな声で歌いたい気分だわ。