いま、そこにある危機
雨宮睦美
Clear and Present Danger.
やや久しぶりの投稿になります。これはトム・クランシーともハリソン・フォードとも何ら関連なく、ましてや今朝のJアラートとも無関係な個人的なことです。新年度早々、仕事でうっかり大失敗したお話です。
3月末に結構なボリュームのインタビュー調査を行いました。時期が時期なので、調査実施分までを昨年度請求にして、まとめ報告書については4月、と分けてほしいということになりました。それは全く問題ありません。しかし、年度が明けたら明けたで何だか忙しく(特に入院中の母の今後をめぐってドタバタの日々)、この報告書のことは後回しになっていきました。忘れてたわけではないけど、まあそんな急ぐことでもないや、と。そしてなぜか、10日納品の約束を自分の都合よい解釈で17日と思い込んでいたのです。
まさに、その10日の夕方、「報告書の納品ですが、進捗はいかがでしょうか」とメールが来てビックリ仰天(この表現は昭和の死語でしょうか‥)え?え?えー?1/3もできてないよ。
そしてその夜は友人たちと食事の約束があり、そろそろ出掛けるかな、なんていう時間だったので、もうどうしようもありません。
メールと電話で取り急ぎお詫びして、なんとか一日延命していただき、予定どおり会食に参加しました。こういう切り替えは早いんだなと我ながら内心苦笑しつつ、楽しいおしゃべりと美味しい食事、お酒もグラスで1杯だけ(あれ?2杯だったかも)いただいて、帰宅して22時半。
夜が明けていく
まあね、終わるわけないよね。かなり集中して臨みましたが、いつしか白々と夜が明けて、ああ間に合わない、仕方ない、一度ここまででやめよう。猫にエサをやり、朝風呂に入って着替えて自分も簡単にごはんを食べて、再度作業に戻りましたが完成せず。間の悪いことに、こんな日に限っていろいろ予定が入っています。
まずは母の病院へ出向いて、退院前の申し送りミーティング、というのがあり、そこで一段と怒りっぽくなっている母に辟易し、看護師長やケアマネにも当たり散らすので謝りまくり、へとへとで戻って、作業して、「ここまでしかできませんでした、ごめんなさい」と担当者にメールを送りました。そうしたら、先方でかなり引き取って作業してくださることになり、私は残り数ページ分だけをなんとか仕上げて明日の午前までに送ればよい、ということになりました。ああ、ほんとうにごめんなさい。
目的地に着かない
安堵と憔悴の状態で、次は別件の打ち合わせです。NAVITIMEで調べて余裕を見て電車に乗り、うっかり目を閉じたら寝ちゃうといけない、と目を見開いていること十数分。あれ?そろそろ着くはずなのになんかおかしくない?内幸町に行きたいのに、なんで六本木一丁目?ええ?この電車は全然違う!‥東急目黒線が、直通で都営三田線になるはずだったんですが、どうやら私が乗ったのはその一本前の、南北線につながる電車。あー。早く乗ったことが裏目に出るなんて!慌てて先方に電話して、またしても平謝り。そして白金高輪まで戻って乗り換えて、20分遅れで到着致しました。
本当に何をやってるんでしょうか私は。
しかもこの夜も会食があり、同期入社の仲良したちと、東京の夜景を楽しみながらタイ料理なのでした。皆が心配してくれて、おかしな話の連続で大笑いさせてくれて、しかも一人が車で家まで送ってくれて、ありがとうありがとう!
またしても夜が明けていく
さあもうなんとかして終わらせよう、と気合いを入れ直して作業を続けましたが、なかなか進まないものですね。前に書いていた部分が気に入らなくて直したりしているうちに、1時を過ぎ2時を越え‥ようやく完了したのは5時を回ってからでした。メールで送ってから、さすがにこの年で連続完徹は危険だと思い、ごみを出して3時間だけ仮眠。
起きてからパーソナルトレーニングに行き、「よくそんなときに来ましたね」と呆れられつつ、座りっぱなしの体に臀筋と内転筋の存在を思い出させてきて、お昼を食べたら、あ、あれも今日締め切りだった!と思い出し‥
ひどい日常です。納期を守り、時間を守る。働く人の基本のキ、のはずですが、私にはできていないことがよくわかりました。しかし起きてしまったことは悔いても仕方ない。こういうときに落ち込みすぎないのが、私のよいところなんだろうと再確認した次第です。ああ眠い。