諭吉コスメ
雨宮睦美
皆さま、「諭吉コスメ」なるものをご存じですか。諭吉ファンデ、諭吉シャドウなどの派生語もあります。「これを使えばあなたも諭吉顔になれる!という化粧品」では、もちろんありません。なりたい女子などいないか。
単純に単価が1万円を超える、諭吉さんの紙幣が必要な、それほど高額な化粧品ということです。ファンデーションなら普通高くても5000円、アイシャドウは3000円が相場かなあ、と思う私は昭和の感覚からアップデートされていないかもしれません。それにしても、一方では100均でも化粧品を扱う時代ですから(それはそれでどうかと思うけど)、小銭で足りるところ、諭吉が登場するというのは、かなりなことです。
どうやらこの画像のブランド、トムフォードが諭吉コスメの代表格らしいですね。誰が買っているのでしょうか。
ネットの文脈を見ていると、「自分にご褒美」という名目で諭吉を使うケースが多いようですが、なんか私はこの「諭吉コスメ」っていうネーミングは嫌だなあ。ご褒美感が薄れないのかな。
さて最近のニュースで【「デパコス」 4割が今年値上げ 2000アイテム超対象、平均価格は800円アップ 最も値上がりする「フレグランス」、香料価格上昇など影響】というのがありました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000650.000043465.html
まあ時世を考えれば値上げせざるを得ないでしょうねえ。
何でも略される昨今、記事のタイトルに「デパコス(デパートで売られているコスメ)」と表記されるくらい、これはもう一般名称なのかしら。この「デパコス」「ドラコス(ドラッグストアで売られているコスメ」という呼称も、あんまり美しくないなあ。今日は文句が多いなあ私。