E7=緑+青+白+黄



2023.06.19
雨宮睦美


意味不明なタイトルをつけてしまいましたが、これは、私の共感覚の一端を表したものです。

共感覚とは、東京大学准教授の浅野倫子先生によると、

ある情報 (文字、音、月日の概念など) を頭の中で処理しているときに、その情報が一般的な形で処理される (例:文字が文字として認識される) ことに加えて、一般的にはそれと無関係と考えられるような種類の感覚や認知処理まで引き起こされる (例:文字を見た時に色の印象を覚える) というもので、人口の数%程度の人しか持たないと考えられている認知特性 (情報処理の特性)  だそうです。 https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/H_00038.html#:~:text=%E5%85%B1%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%82%E3%82%8B,%E6%95%B0%EF%BC%85%E7%A8%8B%E5%BA%A6%E3%81%AE%E4%BA%BA

 

私はこの中でも「色聴」というのに該当するようで、色彩の認知と音が相互に関連して見える、というか聞こえるのです。初めて「共感覚」を調べたときには確か「精神疾患のひとつ」と書かれていて、ええええええ、そんな!と驚きました。自分では異常なことだとは思えないんですけど。

なぜこれが発動したかというと、幼少期のある時期、「いろおんぷ」というメソッドを教えられたからのようです。単純に、ド(C)は赤、レ(D)は黄色、ミ(E)は緑、ファ(F)はオレンジ、ソ(G)が青でラ(A)が紫で、シ(H)が白、と、音名を色に絡めて覚えたため、どこまでもそのイメージがつきまとい、単音の旋律はすべて色で並べられるし、和音になると、好きな響き(配色)と苦手な響き(配色)がある、と感じます。さらに、音に♯がつく場合、♭がつく場合に色の濃度が上がったり下がったり、長調の曲と単調の曲では明度や彩度が違います。

音楽を知らない人や共感覚を持たない人にとっては、まったく、こいつ何言ってるんだ、わけわからない、と感じることかもしれません。

タイトルのE7は、ミから音を三度ずつ、4つ重ねた和音なのですが、4つ重ねてもいやな配色が入らないのは、私にとってはこれくらいなんです。厳密には普通のセブンス、メジャーセブンス、マイナーセブンス、と種類がいろいろあって、基音はミ(E)で変わらないけど、重ねるソ(G)にシャープがついたり、シが♭になったり(ただのシはHだけど、シの♭だとBになります)、色々変化しますが、濃淡や明るさ、鮮やかさが変わってもこの響きと配色は受け入れられる。

服などでもこういう感じのカラーコーディネートは好きです。私にとってはE7の響きが想像できる服(笑)。そしてホ長調(Eメジャー)やホ短調(Eマイナー)の曲も好きです。

ドミソだと赤+緑+青になり、レファラは黄+オレンジ+紫、ファラドはオレンジ+紫+赤、ラドミは紫+赤+緑。

つまり、オレンジと紫や、赤と緑を組み合わせるのが好きじゃないっていうことですね。

 

共感覚には記憶力を助ける(音と色を関連付けて記憶できるのでラク)とか、他の人とは違う個性がある、というメリットがある一方で、なかなか他人に理解してもらえない寂しさがデメリットなんだそうです。

まあ確かに今日のこれ、共感してもらえるとは思えないかな。。。

 

https://www.facebook.com/mutsumi.amemiya


雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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