日々の生活でできる美の工夫
小島幸子
日々の生活の中でできる簡単に免疫力をあげながら美しくいられる工夫
メソッドでもよく伝えていること、それは深い呼吸を意識すること。
当たり前過ぎて、気付かぬうちに呼吸が浅くなっていませんか?
忙しいとどうしても気づいたら浅くなってるいる呼吸。
毎日たった5分でできる
美と健康のために手軽にできる毎日の習慣があるとするなら、
それは1日5分の腹式呼吸です。
私たちは、日々の慌しさ、過労、寝不足などのストレスに常にさらされていて、そのことが心身や美に大きな影響をおよぼしています。
しかし、それが毎日たった5分間の深呼吸で、脳と体の疲れを癒して元気を取り戻し、ストレスを軽減させられるようになるのです。
具体的にはどういうことなのでしょうか?
まず、腹式呼吸によって、ストレスを緩和してくれる迷走神経が刺激されます。
迷走神経とは脳幹から腹部にまで到達する神経のことです。
この神経は一度刺激を受けると、脳から体全体に「リラックスしなさい」というメッセージを送る神経伝達物質「アセチルコリン」という化合物を活性化します。(この神経伝達物質は体内の炎症を抑える働きもあります)
次に、副交感神経とアンチエイジング効果のある神経系も活性化されます。
これにより私たちの体は休まり、弱った免疫力や消化器官、肌などが修復され、さらには安眠効果もあり、とてもいい気分にしてくれます。
さらに、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が減少します
(副腎皮質から分泌されるホルモンで、過度なストレスを受けると分泌量が増加します)
腹式呼吸とは簡単に言えば、息を吸うときにお腹がふくらみ、吐くときにお腹がへこむ呼吸法のこと。
それでは実際にはどのように行えばいいのでしょうか?
まず、丹田のあたり(へその下の部分)に手をおいてください。
次に、その手が息を吸うときに数センチ押し上げられ、吐き出すときに数センチ下がることを感じてください。
お腹がふくらむ際、胸部も少しだけ上がります。
息を吸うときは、たくさんの空気が吸い込めるようにお腹をリラックスさせておくことが大切です。
実は、ほとんどの人は呼吸が浅く、この浅く速い呼吸というのはよくあるストレス反応の一部なのです。
問題は、猫背の状態で胸式呼吸をすることで、お腹が窮屈な状態になったまま生活をしていることです。
これにより、ストレスを感じる交感神経が常に働いている状態に陥るのです。
また、呼吸が浅いと肺の下のほうにある淀んだ空気が完全に吐き出されず、新しい空気を取り込もうとしても肺の上部3分の2までしか新鮮な空気で満たすことができません。
それにより、二酸化炭素が血中から完全に取り除かれずに体全体(脳、神経系、血液、皮膚)に十分な酸素が送られなくなるのです。
実際に、田舎や自然のなかでのんびり散歩した後、肌がいきいき輝いていると感じたことはありませんか?
これは自然と身体がリラックスして、深くゆっくり呼吸が出来るようになり、肌にもっと酸素を送れるようになったからです。
また、より多くの酸素が体内細胞に供給されることにより、ハッピーホルモンと呼ばれるエンドルフィンの分泌を促してくれたからなのです。
深呼吸はいつも加速し過ぎてしまう私たちの日常にブレーキをかけて、心と体のバランスを保ってくれます。
どこでも簡単にできることなので、ストレスを感じたときはすぐにやってみましょう。
深呼吸法もたくさんあるので、いくつか試して一番自分に合うものをみつけてください。
今回は簡単な深呼吸法をお教えします。
5秒かけて鼻から空気を吸って、そして、1秒息をとめてください。
その後5秒かけて口からゆっくり吐き出します。
ゆったりとした気分で、これを3回繰り返しましょう。
鼻からではなく口から息を吐き出すことで、呼吸を意識的に行うことができます。
また、吸う時間よりも、吐く時間の方が長くなるように意識してみてください。
これにより、副交感神経が活発に働き始めます。
息を吐き出すときには緊張や不安が体から出て行くのをイメージしてください。
吸う時
「心の安定と幸せがこの呼吸と共に入って来る」
吐く時
「緊張や不安がこの呼吸と共に抜けていく」
こんな風に自身に問いかけてみてください。
呼吸や瞑想を日々の習慣にされ、より美しく、より幸せでありますように。。。