アンビリーバボーの話。



2021.11.05
樋口智美


ウチのフランス人君とお出掛けすると、たまに面白い。

ちょうど道路工事中の道を車で通ってた時のこと。

片道通行のため、通行整理する人が片側の車を止めたり通したり。

そのたびに、『お待たせしてすみません』とばかりに

お辞儀してくれる。

 

それを見たフランス人君は、

『信じられん!絶対フランス人はできない仕事だ!!』とな。

 

そりゃそうやろ。あんたの国の人は、たとえ自分に非があっても絶対謝らんばい。

スーパーのレジだって、役所や銀行の窓口だって、カフェの兄ちゃんだって。

どんだけ人を待たせてようと、それはそれはさっき犬のウンチでも踏んづけたんか?ってくらい仏頂面で応対する。

 

そこへ行くと、日本なんて開口一番、お待たせしてすみません!だもん。

 

3年ぶりに日本に帰ってきたときに、違和感というかびっくりしたもんだ。

 

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んま、ワタシからすると、車で国境を超えるということがアンビリーバボー。

窓越しにお巡りさんがジロジロ見るもんだから、悪いことしてないのにドキドキな小心者なのです。

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樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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