たった二人だけ?!



2021.07.25
寺崎慈子


日本でジェンダー平等が進まない要因の一つとして、
 
司法の場での女性割合の低さが指摘されている。
 
「憲法の番人」とされる最高裁判所の判事15人のうち、女性は現在、2人だけだ。
 
これまでは女性3人が過去最多だった。
 
最高裁では、性差別が絡む訴訟や、選択的夫婦別姓といった家族のあり方を問う訴訟も扱う。
 
 
元最高裁判事の桜井龍子さん(74)は、最高裁判事の割合は男女同じであることを理想とし、
 
当面は30%にあたる5人を目指すべきだと語っている。
 
 
そんな中、7月16日に、渡辺 恵理子さんが女性で8人目の最高裁判事に就任した。
 
福島県出身の62才で、
 
「違反行為は非難されるべきだが、
 
背景を丁寧に分析することの大切さを痛感した」
 
と言う言葉が、女性らしい目線を感じて好もしい。
 
又、「自分が弁護士になったころに比べて、
 
女性の法律家が増え、環境は改善されている。
 
「一つ一つ責任をもって
 
案件を処理し、若い女性たちの礎になれたら」と語っている。
 
頼もしい先輩の後に続く女性が、多く出てくることを期待する。

寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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