夢みてしまった絶望の国で



2021.08.07
寺崎慈子


ドキュメンタリー映画「東京クルド」

 

昨日の夜、渋谷のシアターイメージフォーラムで観てきました。

 

日本に居住しているクルド人は

住民票も無く自由に働くこともできず、生き続けるだけ

難民申請しても許可されるのはたったの1%

 

入管で収容されている叔父の体調不良にも呼ばれた救急車は、東京入管に2度も追い返され、

在留資格を求める人に、入管職員が「帰ればいいんだよ」「他の国に行ってよ」と吐き捨てた。

 

 

5年以上の取材を経て浮かび上がる二人の青年の青春と「日常」。

救いを求めて懸命に生きようとする人たちに対する国の差別的な仕打ちを

画像を通して、何回も見せつけられた。

 

クルド人トルコやイラク、シリア周辺で古来生活してきた民族。

国家を持たない最大の民族と呼ばれ、トルコなど各国で迫害の対象とされている。

国内では埼玉県川口市周辺に在留資格がない非正規滞在や、

入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免のが少なくない

 

国に帰るのも地獄、日本に留まるのも地獄

日本語を上手に話し、教育も受けているのに

存在を無視されている彼らの

夢、希望を奪っているのは?

 

救えるのは誰だ?

 

と問われると、スクリーンをみつめている私たちだ。

 

日向桂子さんのご子息である日向史有さんが、世に問うたこの映画が、

反響を呼び、入管法が見直され彼らの人生が見直されるきっかけになるに違いない!

 

と言うのは、シアターを出てきた私に、

NHKのインタビューが入ったことは、そんな期待を持たせるものだった。

夢見てしまった

    絶望の国でーーー

 

 

 

 

 


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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