あこがれの生き方!



2021.03.05
寺崎慈子


美術家・篠田桃紅さんが3月1日に亡くなりました。

「人生は一人でも面白い」と言われ、107年の人生を生涯独身で通された独学の書家です。

『「女の人は一人で生きていたら可哀そうだ」なんて、どんでもない。

      日本の男の人ってうぬぼれているんですよ。自分たちは女性を幸せにする力があるんだと思ってる。

人が人を幸せにしうるなんて、無理です 』

 

「個性」と言う言葉は使われなかった戦前の女学校で

自分の気にいる形に制服のスカートのひだを改造した勇者!

 

 

習字で手本をまねることに違和感があったという。

「それは偽物を作るっていうことだから、それがうまいと点が良くなるって、変じゃない?」

 

この考え方は、私が関わっている「さをり織り」の創設者・城 みさを(故人)さん

の言われる精神と同じだと思う。

最も大切な自己、自分だけの人生をいかに生きるかが、

 

私たち一人ひとりにとって大切なのだ

 

 

『「さをり」織りでの先生の役割は、その人の良い所を引き出す役

        先生の作品を真似るのではなくて、糸を織るのでなく    

           「自分を織る」のが「さをり織り」なんです。

 

 

篠田さんは、「わがままと言われました。話題になるのは、私が珍獣だからでしょ?

私はみんなが珍獣であればいいと思う。  人のことなんか気にしないで、

自分なりのやり方を通せばよい」と最後に笑ったそうです。

 

   彼女たちは、私たちに「自分の価値観で考えていますか?
    

          自分の価値観で観ていますか?」と問いかけているようです。

ご冥福をお祈りします。


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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