逝きし世の面影



2021.03.11
寺崎慈子


日本人の必読の一冊と言えば、この本だろう。

私が「赤ちゃんにおむつはいらない」の著者・三砂ちづるさんから逝きし世の面影

教えていただいた本だ。

その中に出てくる子どもたちは、怒られて泣いている子などなく、

見守る大人も笑顔だし、子どもも笑顔で幸せそうに遊んでいる。

 

江戸時代の末期の日本人がいかに幸せに暮らしていたのかが、

これでもかこれでもか!と言うほど、白人の宣教師や医者や

画家によって伝えられている。

それを丹念に膨大な資料から渡辺 京二さんが書きだしておられているのだ。
    

そこには、日本人が、今の日本人が忘れてしまっている礼儀正しさ、

謙虚さ、優しさを持っていたか?!が描かれていて驚かされる。

 

西洋化してしまう前の日本人が、実は、精神的に豊かに暮らしていたかがこれを読むと

良く分かる。日本人が失ったものの大きさが分かる。
  

私が常々「江戸時代の末期のような社会にと言っているのは、この本を読んでからなのだ。

今の日本人は忘れてしまっているが、きっとDNAは覚えているはず!

だから、又この本の中に描かれている日本人に戻れる日が、いつか来ることを信じている。


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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