あれから11年
金井優佳
信じられない出来事が起こってから
今日で11年。
今、思い返しても胸が締め付けられる思いです。
被災に合われた方、大切な人を失った方、心よりお悔やみ申し上げます。
震災の年の確か6月頃、関わっているNPOメンバーと一緒に岩手県大槌町を尋れました。
避難所になっている小学校を訪れ、いろいろとお話をしたり、お手伝いをしたり、
校庭で、青空コンサートもしました。
まだ、魚のにおいが街中に充満していて、カモメがいっぱい飛んでいた光景が
脳裏に焼き付いています。
こんな状況でも、気丈に振る舞い、東京からよく来てくださった、と
逆に私のことを気遣って下さった避難所の皆さま。
私の方が勇気を頂いてしまいました。
皆さま、お元気でいらっしゃることを祈っています。
自然には逆らえない無力な存在の人間。
それでも、生きようと前を向いて精一杯生きる人間。
時に、その事を忘れ、傲慢になってしまう人間。
人間とは、何なのでしょう。
このことを忘れてならない、伝え続けることが
私たちの使命だと、改めて思います。