たった二人だけ?!
寺崎慈子
日本でジェンダー平等が進まない要因の一つとして、
司法の場での女性割合の低さが指摘されている。
「憲法の番人」とされる最高裁判所の判事15人のうち、女性は現在、2人だけだ。
これまでは女性3人が過去最多だった。
最高裁では、性差別が絡む訴訟や、選択的夫婦別姓といった家族のあり方を問う訴訟も扱う。
元最高裁判事の桜井龍子さん(74)は、最高裁判事の割合は男女同じであることを理想とし、
当面は30%にあたる5人を目指すべきだと語っている。
そんな中、7月16日に、渡辺 恵理子さんが女性で8人目の最高裁判事に就任した。
福島県出身の62才で、
「違反行為は非難されるべきだが、
背景を丁寧に分析することの大切さを痛感した」
と言う言葉が、女性らしい目線を感じて好もしい。
又、「自分が弁護士になったころに比べて、
女性の法律家が増え、環境は改善されている。
「一つ一つ責任をもって
案件を処理し、若い女性たちの礎になれたら」と語っている。
頼もしい先輩の後に続く女性が、多く出てくることを期待する。