ご近所以上 家族未満
寺崎慈子
テレビを見ていて「こんな暮らし方って理想だな~」と思ったことがありました。
それは、福祉の発達している北欧の例だったと思います。
シングルマザーの親子と、一人暮らしの老人と、若い家族が同居している
コレクティブハウス
の事をやっていたのでした。
そこで生活している所帯は10組くらいだったと思いますが、
食事を作る当番もあり、順番が回って来るのです。
その時は、全て任されるのですが、
若い人たちも工夫し、足りない所は大人たちが助けるという協力の姿を
見ることが出来ました。
一人暮らしの老人にとっては、子育て中のシングルマザーと関わることは、
自分の娘のように思えるかもしれないけど、家族以上にならず適度な距離が保てるだろうし、
いつかこのような形のものを作りたいな~って思ったものでした。
私にとって理想の姿だったのです。
それから月日は経ち、今日の新聞で日本にもできていることを知りました。
JR巣鴨駅近くの「スガモフラット」2007年に11戸で開設していました。
現在シングルマザーの親子、単身赴任中の男性など8所帯が入っているそうです。
今は家族がいても、将来一人になった時どうするか、
30代から80代の女性約140人に行ったアンケートを取ったところ、
9割以上が「他人とつながりを持つ暮らし方に関心がある」と回答していて、
みんな自分事として考えていることがわかったそうです。
コレクティブハウスは1979年の北欧で、子育てや家事を担いあい、
男女ともに自分らしく暮らす住まいとして生まれました。
日本でも年の人間関係が希薄になる中、
暮らし方を模索する女性たちを中心に、広がっているそう。
私の理想の暮らし方です。その暮らしをする前に
まずは、人とのネットワークを大事にする生き方を
しておくことが大切だと思いました。