ご近所以上 家族未満



2021.07.29
寺崎慈子


テレビを見ていて「こんな暮らし方って理想だな~」と思ったことがありました。

それは、福祉の発達している北欧の例だったと思います。

シングルマザーの親子と、一人暮らしの老人と、若い家族が同居している

コレクティブハウス

の事をやっていたのでした。

 

そこで生活している所帯は10組くらいだったと思いますが、

食事を作る当番もあり、順番が回って来るのです。

その時は、全て任されるのですが、

若い人たちも工夫し、足りない所は大人たちが助けるという協力の姿を

見ることが出来ました。

 

一人暮らしの老人にとっては、子育て中のシングルマザーと関わることは、

自分の娘のように思えるかもしれないけど、家族以上にならず適度な距離が保てるだろうし、

いつかこのような形のものを作りたいな~って思ったものでした。

私にとって理想の姿だったのです。

 

それから月日は経ち、今日の新聞で日本にもできていることを知りました。

JR巣鴨駅近くの「スガモフラット」2007年に11戸で開設していました。

現在シングルマザーの親子、単身赴任中の男性など8所帯が入っているそうです。

 

今は家族がいても、将来一人になった時どうするか、

 

30代から80代の女性約140人に行ったアンケートを取ったところ、

9割以上が「他人とつながりを持つ暮らし方に関心がある」と回答していて、

みんな自分事として考えていることがわかったそうです。

 

コレクティブハウスは1979年の北欧で、子育てや家事を担いあい、

男女ともに自分らしく暮らす住まいとして生まれました。

 

日本でも年の人間関係が希薄になる中、

暮らし方を模索する女性たちを中心に、広がっているそう。

私の理想の暮らし方です。その暮らしをする前に

 

まずは、人とのネットワークを大事にする生き方

しておくことが大切だと思いました。


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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