タイミングってあるんやなぁの話。



2021.10.30
樋口智美


 

朝一番、お届けした御供のお花です。

玄関のチャイムを鳴らしてもお返事がない。

も一度鳴らすと、遠くから『はーい』って声が聞こえる。

お声からすると、ご年配の方かな。

門扉からのアプローチが階段になってたので、

なるべく歩かなくて済むように玄関までお届けしたいのだけど、

門扉が閉まってるから行けないしなー。

 

近頃、身近の人を介護してるから、余計気になっちゃう。

 

『時間、かかってごめんなさいね。膝が悪くって。。。』

っておっしゃるお客様。

『あーきれいなお花!』って言っていただけて、もちろんうれしかったけど。

普段、お買い物どうされてるかな?

お料理作るのも、たいへんじゃないかな。

なんて、以前の自分だったらあんまり考えなかったであろうことが、浮かんでくる。

 

ワタシがフランスにひょっこり行った頃は、両親も健在で、

そんな普段の生活の心配など全くしてなかった。

そのおかげもあって、自分にだけフォーカスあてて暮らしてたけど、

今は無理だな。今フランスにフラっと行って生活ってのは、親の心配事が多すぎてできない。

 

やっぱり、タイミングってあるんやわ。

そのタイミングに逆らわず、今やるべきことやったらいいやって、ぼんやり考えちゃった。

 

ワタシがご用意してるお花はこちらからご覧いただけます

 

 


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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