2021年を振り返って part2



2021.12.15
樋口智美


 

前回からの続きです。

2月。

1月に感じた違和感はやはり間違いない。

何かがおかしい。

一度確認したことも2分後にもう一度繰り返す。

何度も何度も、繰り返す。

あーやっぱり、おかしい。

 

でもどうしたらいいのかわかんない。

3月になり、ようやく叔母の娘である、京都在住のいとこに電話をかけてみた。

 

どうも、最近様子がおかしい。と伝えてみた。

話しながらも、いやでも認知ではなくて、ワタシの気のせいかもしれないし、

大げさにしているだけかもしれないけど、と何度も付け加えた。

 

あの、オシャレで素敵な叔母がどんどん壊れていくのが、何より怖かった。

 

いとこもわかっていたようで、やっぱりそうだよね、、、と。

看護師をしていたこともあり、なんとなく最近の電話で様子がおかしいと感じていたと。

 

ひとまず、ケアマネージャーの方に相談しようということで、

この日は電話を切った。

 

電話を切った後、なんだか泣けてきた。

老いていくことは、仕方ないとわかってるのに。

 

 


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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