2021年を振り返って part5



2021.12.30
樋口智美


92歳の叔母。

もう一人暮らしも限界かなということで、

11月からグループホームを探すことに。

探すこと5件目で、いまの叔母の状態にはピッタリなのではという

グループホームに出会えた。

ワタシが決めるのでなく、住む本人がグループホームの施設長さんに

「お世話になります。よろしくお願いします」

といったときは、なんだかホッとしたなー。

 

そこから、1か月、箪笥を運んだり、洋服を整理したり、

どんどん準備を進めるワタシ。

それを見てた叔母は、先日の『よろしくお願いします』なんて

すっかり忘れて、

『誰が引っ越すの?私?いつ決めたの?どこに引っ越すの?』

この質問を、ほんとに100回は繰り返した。

 

そのたびに少し切ない気持ち。

ホントにこれでいいのかなぁ。

いや、これが叔母にとっても一番いいはず。

そんな自問自答を繰り返した1か月だった。


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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