検定、資格取得の意味…。



2022.03.20
平井希京


近頃、教育活動にあたっていて思うこと。

 

それは、

“やる前からあきらめる子ども達が多い”

ということ。

 

これが所謂、”悟り世代”というものでしょうか。

もちろん、全員がそうではないのですが。

今現在私が見ている子どもたちに、そういう傾向が多くあるように感じています。

 

私は高校生の頃から、(“商業科”という教科の特性もあり)簿記から電卓、情報処理など、様々な検定を受ける機会がありました。

なので今も金融の勉強の一環で、プライベートバンカーなどの資格を取ったりしています。

 

高校時代に培われた経験が活きているから…ということもあるのですが、

・知的好奇心が割とある

・頑張りを形にするのが好き

・どこがゲームみたいな感覚で面白い笑

ということが自分の中にあるように思います。

 

そんな中で、とある子どもから

“この検定取ることに意味ありますか?”

…という質問を受けました。

 

 

 

…さて、皆さまはなんと回答しますか?

 

 

 

私は、

“いい質問だね!

私は、〇〇ちゃんの人生にとって

この検定があってもなくても、

さほど大きな影響はないかもしれない。”

 

…と言いました。✌︎(‘ω’✌︎ )笑

 

子どもは、ちょっと驚いたような、

でも”やっぱりな”、みたいな表情をしました。

 

続けて私は、

“この検定に挑戦して、

合格するかもしれないし、

受からないかもしれない。

せっかく受かっても、

〇〇ちゃんの人生で役立たないかもしれないし、逆にこれをきっかけに自信がついて、

いろーんなことに!

チャレンジできるようになったり、

この道(受験を悩んでいる検定のジャンル)で、後々才能が開花することになるかもしれない。

…それは”今”いくら考えても、

誰にも分からないんだよね。

だからこそ人は悩むし、考えるんだけどね。笑

〇〇ちゃんはまだ若いし、

情報を柔軟にキャッチできる脳があるから!笑

自分で考えて、決めてごらん^^”

…と言いました。

 

 

結果的に、その子は検定を受験して見事受かってました!!笑

まぁ元々、能力の高い子だったので当然と言えば当然なのですが。

 

なにが言いたかったかと言うと、

みててまぁ普通にこなせば、受かるだろう子でも、目先のメリットや、意味を見いだせなければ努力しない、挑戦しない子がいる。ということです。

 

その子の人生なので、その子の好きなように生きる権利はありますが、

 

“もしかしたら…”

 

まだ見ぬ才能が…

未来へのきっかけが…

逆に、

不合格でも大丈夫という経験…

もう一回挑戦してみる気持ち…

を、安全に経験させる機会が知らず知らずの内に失われている可能性があります。

 

学校でぐらい、上記のような発見や経験を沢山させてあげたいなと思います。

 

やる前からあきらめる子どもが、そのまま大人になっていったら大変ですよね!笑

 

一昔前?の”さぁみんなで、あの夕日に向かって走るんだ!”的な理論は通用しないんです。笑

 

今風に言ったら、

“夕日になんて追いつかないし、無駄。”

“ていうか危険じゃん、メリットなくね?”

ってとこでしょうか笑

 

教育って国づくりだなってつくづく思っています。


,,,,,,,,

平井希京

学生時代からの夢であった、商業科の高校教師という夢を叶えたものの、教えている内容や現実と、理想との間に違和感を感じ、“これからを生きる子どもたちに、本質的なことを伝えられる人になりたい“との思いから、商業科という教科の特性もあり、経済、金融に関する知識の重要性を再認識。 高校教師というキャリアから、保険会社や投資会社にてFPやコンサルタントとして経験を積んだ後、コロナ以前は二カ月に一度、国際金融都市へ渡航し、(現在はオンラインにて実施)現地から情報をとり学び続け、現在、東京を中心に社会人向けの金融教育セミナー講師として活動。 またその傍ら、専門学校や高等学校にて子どもたち向けに、経済や金融を教えている。


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