真っ赤な嘘とWhite Lie
雨宮睦美
嘘をついてはいけません。ピノキオの鼻は伸びます。でも相手に嘘だとすぐわかる程度の悪意ないものなら、許されるよね?という話。
今まで私がついてきた赤い(もしくは白い)嘘は次の2つです。
①おばがオランダ人
遺伝的に色素が薄いせいか、10代の頃、やたらと「ハーフなの?クォーター?」と聞かれることが多くて、全然違うので面倒くさいなあと思っていました。否定しても否定しても「外国人の血が入ってるんだよね!」と言われるので、「あ、おばがオランダ人です」と返すことにしたんです。
考えてみればすぐわかりますが、もしおばさんが血縁だとしたら、その親やきょうだいもオランダの血筋のはず。おばさんひとりだけが外国人ということはない。そして、もし血縁のない姻戚で、おじの配偶者だったりする場合は、オランダ人だろうがなんだろうが私とは関係ない。なんだけど、「おばがオランダ人」と答えると、なぜかみんな引き下がるんですね。「へええええ!やっぱり」とか言って。
②子役出身なので職歴が長い
こっちもテキトーだな。40代くらいから、やけに若く見られるようになり、大学の卒業年度とか勤続年数を口にすると驚愕されて困るようになりました。若く見える自慢みたいだけど、これも面倒なのですよ、なかなか。タクシーに乗った時にうっかり「バブルの頃はほんと、車がつかまらなくて大変でした」なんて口走って、「えええええ!お客さん、そんな大昔からもう働いていたの?それ絶対黙ってたほうがいいよ!知らないフリしなきゃダメだよ!」と運転手さんに説教されたりもしました。
そこで考えたのがこれです。「私は子役出身なので、職歴が長いんですよー」
芸能人でもないのに何言ってるのかと思われそうですが、これを言うとなぜか「ああ、なるほど」と納得されるので、同じ悩みのある方はお試しください。責任は持ちません。
そのつもりなく経歴詐称
これは、思わぬ盲点でした。ある時古巣の会社と仕事していて、クライアントの役員の方と名刺交換する際に「〇〇社の卒業生の雨宮です」とご挨拶したところ、「失礼ですが、お見受けする限り、あなたはそんなご年齢には見えませんね。卒業なさってはいないでしょう」と切り返されてしまったのです。「!失礼しました。確かに中退です。卒業はしておりません」とお詫びすると楽しげに笑っておられましたが、嘘のつもりでないとはいえ、安易に「卒業」と口走るものではありませんね。経歴詐称になるところでした。反省反省。
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