夏至



2023.06.21
雨宮睦美


今日は夏至です。一年で一番昼間が長い一日。

東京は梅雨の晴れ間が続いていたから、いかにも夏の日の長さを実感できました。明日から雨らしいけど。

 

今まで何の疑問も持たずに、夏至、夏至って言っていたけれど、なんで「夏」と書いて「げ」と読ませるのか?と、私は今日突然、気になり始めました。普通は「か」ですよね。難読漢字ですよね。

 

他にこの字で「げ」と読む言葉といえば、昔さだまさしの小説で「解夏(げげ)」というのがあった、ということしか知らない(読んでないし映画も見ていない)。「げげ」なんて、擬音でしか使わないし、「解」のほうは「解熱」だの「解毒」だのという言葉から理解できるとして、やっぱりどうして「夏」が「げ」なの?

 

気になりだしたら止まらないので、「夏」を「げ」と読む単語を調べてみました。どうやら仏教と関連が深いようです。

「げ」は「夏」の呉音読みだって。

 

●夏安居(げあんご):

個々に活動していた僧侶たちが、一定期間、一か所に集まって集団で修行することを安居(あんご)と呼ぶそうです。夏の安居だから夏安居。夏合宿みたいなものかしら。四月十六日からの九十日間だって。夏?あ、旧暦注意。現在の暦でいうと六~七月からの三か月にあたるらしい。

 

●夏書(げがき):

夏安居の期間に、修行者、または志のある俗家の人が、写経を行うこと。これを解夏のタイミングで納経するのだそうです。

 

●解夏(げげ):

その夏安居を解く、終わらせることを解夏というんですね。七月十五日が解夏の時期。こちらも旧暦注意。今年の旧暦七月十五日は、八月三十日のようです。ちなみに夏安居の始まりは「結夏(けつげ)」と呼ぶとか。

 

夏休みのプチ宿題みたいになってしまいました。

冬至のかぼちゃほどポピュラーではないけれど、夏至には冬瓜を食べるそうです。スープにでもしますかね。ところでなぜ夏野菜なのに冬の瓜と書くのか、これも不思議です。

https://www.facebook.com/mutsumi.amemiya


雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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