愛しの水玉模様



2023.06.27
雨宮睦美


水玉模様には昔から愛着があります。大きいのではなくて、まさにドット(点)そのもののような、細かいものが好みです。水玉だと買う時のハードルが下がるという感じで、買いやすいのです。なぜだろう。

 

私の水玉模様にまつわる失敗はいくつかあって、まず「持っているのとほぼ同じアイテムを買ってしまう」ということ。好きだから仕方ないのですが、それにしてももう少し違うデザインにするとか、やりようはなかったのか?と自分に呆れます。

 

あと、水玉であることに目がくらんで、好きじゃない色合いのものを買ってしまうこと。黒地にアイボリーの玉というのがその筆頭なんですが、着るたびに、「ああ、私この服嫌だ」と思い出し、でも破れたり汚れたりしているわけではないので捨てられない。毎回「ああ、この服嫌い」と感じるブラウスとスカート(よりによってセット!)を、結局何年も着たなあ。明るすぎる紺地に白、というのもいただけません。

 

水玉のサイズが大きすぎるのもがっかりポイント。大きいと言っても直径5ミリくらいですが、これを超えると苦手です。でもうっかりしていると買ってしまう。

 

実は私は許容できる水玉模様の範囲がすごく狭いのだということに気づいたのは、ごく最近なのです。

 

濃紺もしくは黒の生地に、小さな小さな白い水玉。それこそが私のベスト水玉。お気に入りの傘も長らく紺の水玉でした。傘をなくさないのが自慢の私が、唯一飲食店で取り違えられて、その傘を失ってしまいました。代わりに、全然色も水玉の大きさも違うのが残っていたのです。あの衝撃が大きすぎて、水玉模様全体の許容範囲が広がらないのかもしれません。

 

そんなことを書きながら、今日着ているブラウスはアイボリー地に黒のドット。服のレンタルで届いたので仕方ないのですが、ああ、嫌いな配色であり、しかも地色のほうが薄い。だったら着るな!と思いつつ、今日の夜はこれを着てコンサートに出かけます(笑)。

https://www.facebook.com/mutsumi.amemiya


雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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