美しい物は消えていく



2021.03.23
寺崎慈子


最近私は、着物づいています。

二人目の母が、日舞をやっていて着物も周りに揃っていました。

それを横目に見ながら「背が高い私には着物は似合わない」と一切興味を持たなかったのです。

が、大人になってから、「あなたは着物が似合う人ですよ」と言われることが多くなり、

へ~⁈とビックリすることとなりました。室内の画像のようです

最近、再会した日舞の先生も

「前から貴女に着物で舞わせたい!と思っていたのよ」

と言ってくださったのです。

良い年になった今、

着物の生活をしたい

と思うようになってきました。

 

すると今年になって「着物お譲り会」を開催しておられる結城紬の先生をはじめ、

普段から着物を着ている方たちと繋がることができたのです。

かたや、私のやっている”さをり織り”の創設者、城みさをさんは、

「ああ~美しい物が消え失せた、その美しかった姿を知る人さえも少なくなった」と嘆かれて、

余りに美しかった着物のイメージを捨て去ることはできなくて~

美しい着物に代わるものを創り出したいと、

日本人の顔にあった老年の服をと、その想いを織りに託したのでした。

 

私は、遅まきながら老年の着物姿の美しさを再現させようと思います。


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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