受け継ぐジュエリー



2021.03.25
青山陽子


受け継ぐジュエリー

こんにちは。

今日は「受け継ぐジュエリー」についてお話したいと思います。

ヨーロッパでは、「Bijou de famille(ビジュー・ドゥ・ファミーユ)」という素敵な習慣があります。

「宝石を家族で受け継いでいく」ということです。

永遠性の価値をもつ宝石だからこそ出来ることですね。

日本では、残念ながら、まだヨーロッパほどジュエリー文化が成熟していないので、「代々受け継がれている宝石が我が家にはあります!」という方は少ないかもしれません。

では、そもそも「ジュエリーを受け継ぐ」とはどういうことなのでしょうか?

 

私は「想いをつなぐ」ということだと思います。

たとえば、お母様やお祖母様から受け継いだリングには、家族の幸せな時間の記憶や、子供の頃大切にされた記憶があるかも知れません。

家族の絆の深さや、お互いに思いやる気持ちをジュエリーに込めて、受け継いでいくのです。

「受け継いだジュエリーなんてないわ」という方、例えばご自身が贈られたエンゲージリングを、今はほとんど身に着けずにタンスの中に眠ったままにしている方、いらっしゃいませんか?

本来であれば一番幸せな時に手にした、とても想いがこもったリングなのですから、ご自身の日々のパワーにして身に着け、いずれはお子様、お孫様にも受け継いで欲しいジュエリーなはずです。

 

ジュエリーに「想い」があるとすれば、それを身に着けて感じたい・・・

でも、そこで問題になるのは、「そのままの形では着けられないことが多い」ということです。

デザインが古くて今のファッションと合わない、ということも多々ありますよね。

エンゲージリングを身に着けていない方も、「このデザインでは今は着けられない」ということが理由かもしれませんね。

私はジュエリーの店舗を構えてから20年以上になりますが、その間に小さなメンテナンスなども含めますと数千点のジュエリーに関わり、身に着けられるジュエリーに蘇らせてきました。

そしてここ数年で確実にジュエリーのリモデル(リフォーム)のご依頼が増えてきました。

増えてきた理由には、最近よく言われる「サスティナブル」の考え方や、「バブル期に販売されたジュエリーが、子世代に受け継がれるタイミングに来ている」ということもあります。

でも大きな理由は、「物質の価値に重きを置く時代」から「精神的な価値に重きを置く時代」に変化しているからだと私は思います。

 

「受け継ぐジュエリー」というのは、まさに精神的なつながり、ストーリーを重視しています。

私はそのお気持ちに、ジュエリーのプロとして最善の方法でお応えしたい!そう思って毎日お客様と接しております。

是非お手元の「受け継いだジュエリー」「受け継いで欲しいジュエリー」を見直して頂きたいと思います。

 

さて次回は、ではジュエリーのリモデルってどうしたらいいの?というお話をしたいと思います。

 

 


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青山陽子

大学卒業後、大手の宝飾メーカーに入社。10年にわたる銀座本店勤務を通じ、宝石やジュエリーの奥深さに触れ、また顧客ニーズの多様さを実感する。その後、独立し、港区東麻布にてジュエリーショップ『青山宝飾』をオープン。個々のお客様のご要望やライフスタイルに合わせた、丁寧なサービスを心がけている。 オーナー業に加えジュエリーの専門家として、様々なメディアを通じての情報発信、コラム掲載、セミナー講師など、その活動は多岐にわたる。今後は他業種との交流などを通じ、ジュエリーの魅力を新しい形で発信していきたいと考えている。


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