あきこ物語vol.5:親のスネかじりまくり学生
山崎聡子
伝わる話し方で影響力を最大化させたい人のための専門家
エグゼクティブボイストレーナー&司会の山崎聡子(やまさきあきこ)です。
(前回のお話「高校教師もお手上げ〜一瞬で人生を180°変えたもの〜」はこちらをクリック)
宝塚受験後の人生
宝塚音楽学校の受験に合格できなかった私は、
滑り止めに受験していた地元の「九州大谷短期大学 演劇放送コース」に入学しました。
芝居の道に進むこと以外、考えていなかったみたいですね(笑)
この頃、家庭経済は本当に大変になっていたと思います。
親はあまり口にはしませんでしたが、なんとなく察していました。
中学校にあがるまでは、お店に顔を出せばお客さんからお小遣いをもらったり、
お客さんの数がハンパなく、スタッフは何人もいるのに、それでも忙しすぎて、私も手伝いに駆り出されたり。
「バブル時代って本当にすごかったなぁ」と、親の商売を見ていたので、時代の変化がよく分かりました。
我が家は、バブル崩壊と共にいろいろなことが重なったんですね。
そこそこ裕福な家庭から、どんどんお金がない家庭になっていきました。
そんな中、一見、芝居のことしか考えていないような私は、
実はひそかに、先のことを自分なりにきちんと考えてもいたんです。
短大も高校同様、家庭経済の事情で奨学金を受けました。
バイトも自由にできるので、
コンビニ、眼科の視力検査係、選挙のウグイス嬢、新幹線のワゴンサービス
のバイトをしました。結構稼ぎました(笑)
そして、将来の進路を考える時に思ったのが
「芝居の道に進むと絶対にすぐには稼げない。就職するなら地元の放送業界に入ってアナウンサーか、もともと目指していた英語関係の仕事か。うちの家計的に東京に出るのは難しいだろうな」
ということでした。
そして、短大2年の時に、またまた親に頼み込みます。
「就職のために、スチュワーデス(CA)の夜間の専門学校に行きたい」と。
もしかしたらこれも、勝手に説明会に行って決めてきたのかもしれません(^^;)今から思えば…
それで、短大に通いながら、バイトもしながら、夜間の専門学校に通いました。
専門学校では、短大の授業にはない、就活のための筆記試験の授業と
英語、面接対策(言葉遣い、マナーなど)を学びました。
「先のことを自分なりに考えていた」
と言いましたが、結局また、無いお金を使うことになってしまっていました。
「自分のことしか考えていない」ってやつですね(-_-;)チーン
親は、猪突猛進な娘に引っ掻き回されて、本当に大変だったと思います(-_-)ゴメンナサイ
就職活動
とにかく世の中が就職氷河期で、求人がない!という時代でした。
もちろん、航空業界もホテル業界も放送業界も、求人が全くありませんでした。
いよいよ就職活動が大詰めになって来た頃、
ホテル業界1社、航空業界1社の求人が出て、飛びつきました。
少ない求人に全国から学生が集中するので、試験会場では「こんなにいるのか!」と驚いたほどです。
結果はどちらも残念ながら「不採用」。
しかしこの後、思わぬ大展開が起こります。
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