あきこ物語vol.4:高校教師もお手上げ 〜 一瞬で人生を180° 変えたもの 〜



2020年8月21日
山崎聡子


伝わる話し方で影響力を最大化させたい人のための専門家

エグゼクティブボイストレーナー&司会の山崎聡子(やまさきあきこ)です。

 

 

(前回のお話「高校生のお小遣い?!50万円事件」はこちらをクリック)

 

一瞬で人生を180° 変えたもの

高校2年の夏休み、「英語を使う職業につきたい」と、

親に無理を言って、オーストラリアにホームステイに行かせてもらった私。

とても貴重な経験をして帰国しました。

 

当時、部活は当然のように英語研究部に所属。

部員は先輩がいなくて、私のほかに同級生(後輩?)が1〜2人。

これといって活動はしていなかったので、部員は誰がいたか、顧問の先生は誰だったか、記憶にありません(^^;)

 

同時に、友人に誘われて演劇部にも かけ持ちで所属していました。

演劇には関心はなかったけれど、家が近所で一緒に通学していた友人からの誘いだったので、

軽い気持ちで入部しました。

 

高校2年の2学期も終わりに近づいた頃、

私を演劇部に誘った友人から、1本のビデオテープ(当時はVHS・笑)を渡されました。

 

友人 「これ、宝塚のビデオ。面白いから観てみて!」

私 「宝塚って何?」

友人 「男役も女の人がやってる劇団」

私 「え〜。そんなムリムリ!」

友人 「ほんと面白いけん、一回観てみて!」

 

ということで、半ば無理やり(?)渡されたそのビデオを、帰宅して観ました。

 

感想は・・・

「わ〜!すげ〜!かっこいい〜!きれ〜!」

 

内容は、宝塚の大ヒット作「ベルサイユのばら」

最高に面白いビデオを借りていたわけです(笑)

 

翌日、友人にビデオを返却。

私 「これ、ありがとう!おもしろかったー!」

友人 「やろ〜(でしょう)?」

私 「私、ここ受ける!」

友人 「は?」

私 「宝塚受ける!」

友人 「え〜〜〜〜?????!」

 

そこから私の猪突猛進が再びスタートしました。

 

小学校3年生からずっと思い続けていた「英語を使う職業につきたい」ということも、

親が無理して行かせてくれた夏のホームステイも、一瞬にして吹き飛び、

頭の中は宝塚オンリー、宝塚まっしぐら!

 

1本のビデオテープが、一瞬にして私の人生を180° 変えるきっかけになったのです。

 

まず、部室にあった数冊の宝塚の本を読みあさり、

「宝塚音楽学校」を受験しなければ宝塚歌劇団に入ることはできない、

ということを知りました。

 

宝塚音楽学校に「受験したいので願書がほしい」と手紙を送ったのは

高校2年の冬休みころだったかと。

 

3学期に入って、音楽学校から願書が届き、受験科目は「バレエ・声楽・面接」とのこと。

 

「筆記試験ないの〜?! バレエも声楽も習っていない! やらなきゃ!」

 

親に「宝塚を受けたいので、バレエと歌を習いたい」と言うと、

これまでやりたいことは何でもやらせてくれていた親ですが、

 

「あんた、宝塚って、お金いくらかかると思っとると(思ってるの)?!

入学する前も後も相当お金かかるし、劇団に入ってからも大変とよ(大変なのよ)!

そもそも、あんたが受験しても受かるわけないやん(受かるわけないよ)!」

 

と、さすがに大反対でした。

 

親が反対なら仕方ない。高校は進学校でバイト禁止だけど

ここは自分でバイトしてレッスン代を稼ぐしかない!

 

ということで、こっそりバイトを始めました。

(もう時効なのでw 塾の採点のバイトでした。)

 

タウンページ(当時はインターネット普及なし)で家から一番近いバレエ教室を見つけ、

声楽の先生はタウンページには掲載がなく、

高校の音楽の先生に「宝塚受けるので、歌の先生紹介してください!」とお願いして

学校の帰りに行ける教室の先生を紹介していただきました。

(もちろん、音楽の先生もビックリ・笑)

 

受験要項には「容姿端麗、身長・体重をよく考えて受験すること」とも書かれていましたが

「受けるのは自由だ!」と、完全スルーでした(笑)

(受験関係者の皆さま、スミマセンでした・汗)

 

宝塚音楽学校は、中学3年〜高校3年までしか受験できないので、

私にとってはチャンスは2回。春休み中の受験です。

 

今思うと、すごい高校生だったなと自分でも感心するのですが、

 

自宅の隣市・福岡県久留米市から大阪梅田までの夜行バスがあると分かり(聡子調べ)

久留米のバスセンターに往復チケットを購入しに行ったり、

 

受験の翌日が合格発表なので、どうしても宝塚に1泊しなければならず、

宝塚の雑誌でホテルを見つけて自分で予約したり。

 

交通費、受験料、宿泊費も、全部バイト代から捻出。

 

高校3年の時、進路の三者面談では、担任の先生から

「私もこういう生徒を受け持つのは初めてで、どう進路のアドバイスをしたら良いか分かりません」

と、匙を投げられました(笑)

 

 

宝塚受験とその後

高校2年・3年と、2回の宝塚受験を経験した私。

全てをバイト代でまかない、自分でいろいろ手配して一人で福岡から宝塚へ。

 

今、ひとつだけ思い出せないのは、受験に行った時に食事は何を食べたのか?

1泊2日で、福岡からの夜行バスは早朝に大阪梅田に到着。

ホテルに1泊し、翌朝、合格発表を見たらその日の大阪からの夜行バスで帰ったので、

1日目も2日目も、それぞれ3食ずつ食べているはずなのですが。。。

 

ただ、ひとつだけ覚えていることがあります。

 

受験の時に同じグループだった東京からの受験生の一人と仲良くなり、

偶然同じホテルでした。

 

彼女はお母さんと一緒に来ていて、

合格発表の朝、ホテルでお母さんと朝食を食べていました。

 

それを見た時に、

「お母さんと一緒だと、一緒にご飯食べられるんだな〜。いいな〜。」

と、羨ましく思った記憶があります。

 

 

それはさておき、2回の宝塚受験チャンスで2回とも合格できなかった(当然のことですw)私は、

すべり止めに受験していた「九州大谷短期大学 演劇放送コース」という

演劇とアナウンスを勉強できる短大に入学しました。

 

もう本当に、「英語を使う職業につきたい」という話はどこへやら・・・(^_^;)

 

この頃、実家の美容室は店舗展開をしていたことが不況の影響を一段と大きく受け、

さらに、父が人の勧めで「美容室の変革となる」と始めた事業展開も大きく傾いて(←人から聞いた話)

一気に大変な借金を背負った貧乏家庭へと突入していくのでした。

 

(お話の続き「親のスネかじりまくり学生」はこちらをクリック)

 

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伝わる話し方で影響力を最大化させたい人のための専門家

『エグゼクティブ ボイストレーナー』

山崎 聡子(やまさき あきこ)

 

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山崎聡子

持ち前のコミュニケーション能力で役員面接だけで就職が決まり、会社初の女性営業職として活躍。そのかたわら人気の劇団にも所属し、各種公演やCM出演などもこなすマルチな才能を持つ。企業イベントの専属MCの時に「声」の持つ大きな可能性に魅せられる。 司会業に本腰を入れ、ボイストレーナーとしての仕事もスタート。あがり症の人やコミュニケーションが苦手な人、企業の経営者など多くの団体や個人にレクチャーを行う。新たに対面はもちろんオンラインでの取材動画作成など、さまざまな形で「声」に関する事業も展開中。



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