あきこ物語vol.15:信じがたい事件2
山崎聡子
伝わる話し方で影響力を最大化させたい人のための専門家
エグゼクティブボイストレーナー&司会の山崎聡子(やまさきあきこ)です。
事件発生
先輩と駅でバイバイしたあと、大阪からの同期と共同生活をしていた例の家に帰り、
お風呂に入って布団に入りました。
すでに深夜1時を回っていて、2時に近かったかと思います。
ぐっすり眠っていたのですが、深夜3時くらいに突然、枕元の携帯電話が鳴って目が覚めました。
上京してすぐくらいの頃に、先輩から紹介してもらった知人からの着信でした。
こんな時間に何かな?と思って、とりあえず電話に出ると、
知人 「あきこちゃん、信じられないかもしれないけれど、落ち着いて聞いて。
さっき、Mちゃん(先輩)が亡くなったって連絡が入った。」
私 「え?いやいや、そんなはずはないですよ!だって、さっきまで私、一緒に食事してましたから!」
知人 「え!あきこちゃん、Mちゃんと一緒にいたの?」
そんなやり取りがあり・・・
信じがたい話ですが、先輩は本当に亡くなっていました。
私と駅でバイバイした後、自転車で帰宅し、
マンションで待ち伏せしていたストーカーに殺められ、この世を去りました。
犯人は、前日の侵入未遂と同一人物でした。
大きく手を振って笑顔でバイバイした駅から先輩のマンションまでは自転車で15分くらい。
私と別れてから15分後くらいに、そんなことになっていたとは。
衝撃すぎて、しかも、直前まで一緒にいたこともあり、まったく信じられませんでした。
翌日、友人知人と一緒に、先輩が眠っているところに行きました。
ようやく、現実を判断できた瞬間でした。
「あの時、食事のあとコーヒーを飲みに行っていたら」
「コーヒーを飲んで終電がなくなって、一緒にマンションに帰っていたら」
いろいろとグルグル考えて、後悔もしました。
福岡のバレエの先生に電話をして、
「私、直前まで一緒に食事していました」
というと、先生は非常に驚いていましたが、
「最後に一緒だったのがあっこちゃんで良かったと思うよ。」
と言われました。
それまで、後悔と自分を責める気持ちでいたのですが、
その先生の言葉で、なんだか救われた気がしました。
その後は、私が最後に会った人間だということで、警察に呼ばれ、
あの日、先輩と会ってから別れるまでの一部始終を細かく聞かれ、
供述書を書きました。
警察で供述書を書くなんて人生初の経験で、とても緊張したのを覚えています。
一週間後
葬儀に参列するために福岡に帰り、また東京に戻って…とバタバタしているうちに一週間が経ちました。
先輩が亡くなった日から一週間後には、実は、先輩が主役のバレエ公演が控えていました。
チケットを購入していたけれど、先輩はもう出演できないし、
代役でやると聞いたけれど、行くのはやめておこうかと悩んでいました。
その時、知人から「一緒に行こう。観ておいたほうがいい」と説得され、
みんなと一緒に行きました。
先輩は私に、演目の解説を紙に描いて持たせてくれていました。
それを握りしめて公演を鑑賞しました。
「ここでクルクル回ります」
「ここでリフト」
など、可愛い絵とともに詳しく書いてくれていました。
一時は、公演に行くのはやめておこうと思っていたけれど、
行って良かったと思いました。
先輩は生前、自分の友人知人をたくさん紹介してくれていましたが
公演に行ったことで、さらに、先輩とつながりがあった方々と知り合うことができました。
先輩が残してくれた「人とのご縁」です。
この時のご縁が、その後の私の人生にも大きく関わってくることになりました。
これは、本当に心から感謝しています。
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伝わる話し方で影響力を最大化させたい人のための専門家
『エグゼクティブ ボイストレーナー』
山崎 聡子(やまさき あきこ)
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