ブライダル司会者はみた!⑥ブーケトス



2023.03.31
長谷川文


ブーケトスとブーケプルズ

結婚式といえば、ブーケトスやブーケプルズは定番ですよね。ブーケトスは、新婦が投げるブーケを見事にキャッチできた人は次に結婚できる(かもしれない)という楽しい儀式。ブーケプルズは、ブーケから伸びるたくさんのリボンのうち、一本だけブーケに繋がっており、それを引いた方がブーケをもらえるというものです。

 

ブーケトスに参加する人

ブーケトスに参加するのは未婚の女性です。だからといって披露宴に出席した未婚の女性が全て参加しなくてはならないか、というとそうでもありません。

もし新郎新婦が未婚女性全員を対象としていたら、私はいつも自分の実体験からアドバイスしています。

以前私が友人の披露宴に出席した時、自分のテーブルの友人たちは私以外全員既婚者でした。私は周りの友人よりも結婚が遅かったのです。まだその時に婚約しているわけでもなく、結婚するかもわかりませんでした。

そして、ブーケトスの時間になりました。新婦の周りには新婦の教え子たち(20代の若い女性)がたくさん集まっていました。そこに30代の未婚の私が混ざるのはかなり勇気が必要だったので、私は席でひっそりと見守っていたのです。ところが、司会者から「これからブーケトスを行います。いまから名前をお呼びした女性の方は高砂までお集まりください」とアナウンスがあり、名前が呼ばれてしまったのです。新婦は私を思いやってくれたのは痛いほどわかったのですが、私としては恥ずかしさでいっぱいでした。(いや、誰も気にしていないのはわかるのですが。。。)

前向きにとらえれば、未婚の男性が「あ、あの人未婚なんだ!新郎新婦にあとで紹介してもらおう!」というチャンスがあったかもしれません。(どこまで前向き?!)。でも、やはり未婚の女性のデリケートな気持ちもくみ取ってあげなくてはいけません。そんなわけで、私は新郎新婦に念のためアドバイスをするようにしているのです。

 

 


長谷川文

東京都世田谷区で生まれ育つ。 大学卒業後、テーマパークに勤務。接客をはじめ、キャラクターの30周年イベントやバースデーなどの企画運営に携わる。館内での結婚式の司会やプレス発表、こどもイベントのMCを経験するうちにかねてから憧れていたアナウンサーの世界へ飛び出すことを決意。 退社後はフリーアナウンサーとなり、結婚式や企業の決算説明会、懇談会などの司会者として活動。感動のお手伝いをする司会の仕事はとても楽しく、現在も司会を通した社会貢献をテーマに活動の幅を広げている。 東京2020オリンピック・パラリンピックの開閉会式のコメンタリーガイドとして国立競技場で音声ガイドも担当。 現在は3人のこどもを育てる傍ら、FMふっかちゃんパーソナリティやアナウンス講師として活動。その他、小学校や子育て支援センターなどでの読み聞かせボランティアもしている。


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