その痛み咬合痛では?



2021.05.30
鈴木 アヤ子


コロナ状況下が普通になってしまっている今日この頃

最近虫歯でもなく歯が痛くて来院される患者さんが増えてきています。

 

レントゲンを撮影してもCTを撮影しても異常が認められない!!

そんな人たちが増えてきています。

多くの人のお口の中に共通するのは歯がすり減ってしまっています。

そのすり減りが

全部の歯に及んでいる人もいれば、変則的な人もいます。

痛みの原因は食いしばり、歯ぎしりです。

もちろん会話や食事中、歯を合わせるだけでも歯はすり減りますが、

(個人差はあるものの)

それは許容範囲内のすり減りです。

許容範囲を超えてしまう。つまり異常に力が入ってしまうと

身体からサインが出ます。

それが虫歯でもないのに歯が痛んだり、顎が痛くなるという症状として出ます。

酷くなると顔の形、耳、目の位置が左右違ってしまったり、

目が疲れたり、霞む、頻繁な偏頭痛が起こります。

皆様心当たりはありませんか?

えっ!歯で?

と思われると思います。

そうなんです

歯が原因です。

不定愁訴が歯医者で改善される事は多くあります。

就寝中の歯ぎしり、食いしばりで

歯の高さが低く変わってしまう。

顎を変位したまま寝ていると顎の位置が左右ずれてしまう。

そうすると、先ほどのような症状が出やすいです。

コロナ下の謹慎生活にストレスを抱え

就寝中や日中も歯を噛みしめたり、食いしばっている人が多くいる様です。

マスクの中では歯を合わせることなく離していてください。

就寝中はマウスピースをする事をお勧めします。

それでも治らない方はボトクスで根本的に強く噛めないよにするのも1案です。

些細な悪習慣から不定愁訴を招かない様に

時々噛みしめていないか確認してください。

 

 

 

 

 

 

 


鈴木 アヤ子

歯科大を卒業し歯科医師免許を取得するが、まもなく結婚し専業主婦となる。40代半ばでの離婚を機に、突然母子3人家族となる。生活のために、「自分の武器になるのは歯科医師の免許しかない」と一念発起。歯科医院で新米見習いとしての仕事を見つけ、下働きをしながら厳しい研修の日々を送る。やがて努力が実を結び、東京・江戸川区で『西葛西クララ歯科医院』を開業。女性の目線に立った、気配りのある歯科医院として地域に親しまれている。


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