「ふくさ」のマナー



2023.02.14
内野順子


こんにちは! 福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの 内野順子です。

今日は、お祝いやお悔やみの時に使われる 「ふくさ」のマナーについて。

そもそも「ふくさ」とは?

ふくさは「袱紗」と書き(他にも帛紗、服紗と 書くことも)、語源は「ふくさめる」という言葉で 「やわらかい」という意味があるそう。 元々は、塵や埃を防ぐため貴重品が納められた箱の上に掛けられた風呂敷のような布をさしていました。それが転じて、贈答品を運ぶ時や儀礼の熨斗袋を包む 時に使われるようになったのです。 現在は、簡易的なふくさがたくさん販売されているので、そちらを使ってももちろんOK。

「お祝い」と「お悔やみ」とでは、
ふくさの開き方が違う!

そしてこの「ふくさ」。 結婚式などお祝いのときは、右から開く、で いいのですが、

実は、お通夜やお葬式の時は、逆開きってご存じ でしたか? 弔事の時は、左から開くのがマナーです。

由来は、諸説あるのですが、 我が日本では、奈良時代の養老三年(719年)に 出された「衣服令(えぶくりょう)という法令に 「初令天下百姓右襟」とあり、ここから衣服は右前と なったと言われています。 これが作法に及び、慶事は右包み、弔事は逆の 左包みになったとのこと。 

ふくさは紫色で、上下がないものを選ぼう!

そういった理由から、ふくさに上下があるものは あまりおすすめしません。 そして紫色のふくさだと、慶事にも弔事にも使えるので 1つ持っておくといいですね。できれば風呂敷状の台付きふくさも1つ用意しておきたいところです。

終活やマナーについてのセミナーも各地で 開催しています。 面白くてちょっとホロリとする内容と 好評いただいています。 オンラインセミナーもしていますので、 どうぞご用命ください。

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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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