心に残る映画①
内野順子
おはようございます!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
映画が大好きで、以前は毎週のように映画館に足を運んでいました。最近は忙しくてあまり行けないのが残念。 この映画はもう8年ほど前に観たのですが、未だに心に残る作品です。
主人公は、ロンドンで亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている公務員。いくらでも事務的に処理できる仕事ですが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていましたが…と、ここからストーリーが展開して行きます。 この邦題で「おくりびと」のような映画だと思ったら想定外。原題は「Still Life」。うん、こっちがしっくり来ますね。どこの国でも孤独死は深刻な問題なんですね。
前半から中盤はやや単調で退屈な感じですが、それは全てラストのクライマックスへの伏線となっています。 観る人によって評価は分かれると思いますが、私は静かな涙が流れました。
孤独は誰の上にも平等にやって来ます。でも、この世を去る時、1人でも自分のことを思い出してくれる人がいれば、幸福な人生と言えるかもしれない。いろいろ考えさせられました。
主役の俳優さんの抑えた演技が素晴らしく、イギリスの美しい街並みや風景もいいです。 U-NEXTでも観れるようですので、ぜひご覧ください。