12年
内野順子
こんばんは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。
3月11日。あの東日本大震災から12年。
2012年、ご縁があって半年間にわたり、写真洗浄ボランティアをしました。震災の後、瓦礫の下から見つかった沢山の写真を1枚1枚きれいにして被災地に送り返す作業です。
長い間水に浸かっていた写真。まず歯ブラシや筆などでこびりついた汚れを落とし、水につけて優しく洗います。この時点で剥がれ落ちてしまうものも。
結婚式、学芸会、家族旅行、ゴルフコンペ、赤ちゃんを抱いたお母さん…たくさんの幸せな笑顔の写真。作業をしながら、胸が詰まり何度も泣きそうになったのを覚えています。 剥がれ落ちてしまっていても、僅かに残っているものや、残像があるものは全部送り返しました。
全ての写真を洗浄し終え、完全に剥がれ落ちてしまったものは、まとめてお寺にお持ちし、お焚き上げをしていただきました。
この日が来るたびに、あの写真に写っていた数々の笑顔を思い出します。そして、今生きていることに感謝して精一杯生きて行かなければと思います。
あらためて犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。