博多の夏が来る



2023.06.13
内野順子


こんにちは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

先日のブログのクイズの答え!分かりましたか? ○印は、お寺が鐘を打つ箇所です。 ○の数は打つ回数でした。

さて、もうすぐ7月。福岡・博多の夏を告げるお祭りが始まります。

「博多祇園山笠」。博多の総鎮守として知られる櫛田神社(福岡市博多区)の奉納神事です。毎年7月1日から15日にかけて開催される700年以上の伝統を有する、博多どんたくと並ぶ博多を代表するお祭り。7/1~7/15の期間中は市内各所に飾り山笠が建ち祭気分を盛り上げてくれます。

そしてクライマックスはは15日早朝の追い山笠で、約5キロの工程を締め込み姿の男衆が山を担いで疾走します。 如何に美しく山を櫛田の清道で動かし、如何に全町コースで勇壮に速く動かしたかが問われるものです。

山笠といえば思い出す5年ほど前のご葬儀。 故人様は、代々続く博多の商家の息子さん。まだ50代の若さ。かつては山笠の担ぎ手として頑張っていらっしゃいました。

「生涯独身やったんです。50歳過ぎた頃、病気をして脚に麻痺が残ってしまうて…。孤独やったんですかね、引きこもってしまったんです。私らもなんとか元気づけようとしとったんですが、こんなに早う行ってしまうとは…」

と、長兄様が涙ながらにお話しくださいました。

ご葬儀には、山笠のお仲間たちが参列され、一様に男泣きしておられました。ご遺品のコーナーには、町の名前を染め抜いた山笠の法被が飾られました。

今年もまた山笠の季節がやってきます。 今年の一番山の雄叫びは、彼の地の故人様に聞こえるでしょうか。


内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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