Go with the flow
雨宮睦美
苦しくても営業はしない
たまには仕事の話もしておきましょう。お役に立つかどうかはわからないけれど。以前こちらにも書いたように、私の立ち上げた小さな会社は先日、設立から22周年を迎えました。なんとか消えずにやってきたというだけで、業績はパッとしないしビジョンもミッションも特にありません。ただ、始めて何年かしたときに決めたことがあって、それが「営業活動はしない」ということでした。仕事の発注ってとてもムラがあって、ある時突然パタッと止まったきり、しばらく何もなくなることがあります。そういう時に「仕事ください」と言って回るのをやめたのです。
これには恐怖心がつきもの。「もし二度とどこからも何も頼まれなくなったらどうしよう」という不安との闘いです。大体ただでさえ苦しい資金繰りがもっと大変になる。
だけど。ここで焦って自分から仕事を取りに行くと、結果としてろくなことがない。自分の気持ちには余裕がないし、相手には足元見られていい取引に結びつきません。
じゃあどうするかっていうと、何もしないのです。ただただ次の風だか波だかが来るのを待つ。気分は瞑想する修行僧。そして、「来た!」という時にその流れに乗る。
そういう決め事を作ってから、何度も危機は訪れたし、3年前のコロナ襲来の時は、決まっていた案件までが、すべて吹き飛びました。給付金がなかったら、間違いなくあの時息絶えていたでしょう。
レギュラーの仕事を入れない
もうひとつ心掛けているのは、極力単発の仕事しかしないこと。起業のアドバイスとしてよく、「定期的に売上が入る仕事をどうゲットするかが重要」とか「ルーティン業務で固定売上を確保しろ」とか言われたし、多分今でもそれが基本なんだとは思うのですが、やってみてなんか違うなあと感じたので、なるべくその場限り、あとはナシ、っていうタイプのものを選ぶようにしています。
なんですかね、レギュラーがあるとそこに甘えるのがいけない気がして。これは性格によるのかもしれませんが、もし私がそこそこ腕に覚えあるプロ野球選手だったら、契約は1年更新にしてほしいとエージェントにお願いします。
早く終わってニッパチ!
なんて書いてきましたが、そろそろ瞑想にも飽きてきました。昔からよくニッパチは閑散期とか言いますけど、本当です。もっと言うと年明け1月からちっとも仕事が来ません。働きたいのに。引き合いがあるのはすべて「3月実施」のものばかりで、つまり来月は一斉にいろんなものが押し寄せて怒涛のようになる予定です。周囲の友人にはいつも「あなたは忙しすぎるか、暇すぎるかのどちらかしかない」と言われます。
常に一定のいい感じで働ければいいんですけどね、なかなかそれはね。さて来月、私はブログを書いている時間があるのでしょうか。。。