前世はヨーロッパ人
雨宮睦美
これまで「おばがオランダ人」だの「ミドルネームはAmy」だの胡散臭いことを書いてきましたが、今回のこれはいよいよ「変な人」の烙印を押されても仕方ありません。
夢で見たかつての仕事場?
昔から夢でよく見た場所があって(最近は全く見なくなった)、それがどこか西洋のお屋敷なのです。旅行先としても一時はフランスとイタリアが大好きで、古い石畳を歩いては、路地の中庭を懐かしく思ったりして、勝手に「私はここら辺の出身」と決めていました。でも浮かんでくるイメージは貴族のお嬢様ではなくて、そこに仕える使用人。なぜか裏庭の水場で洗濯している自分の姿が鮮明なのです。
少し脱線すると、その頃知人に「自他ともに認める霊能者」がいて、彼いわく私は「何度か生まれ変わっているうちのある時、口が利けない人だったことがある」そうです。知能は正常なのだけど、言葉を伝達するすべを持たなかったため、自分の思いを表現することができなくて、すごくもどかしかったらしいです。
そして、その時の悔しさが残っているから現世では音楽とか文章に人一倍関心が高いんだよ、と言われて妙に納得したので、その説と自分のイメージを重ね合わせて、「中世ヨーロッパの貴族の屋敷に奉公していた口の利けない少女」という前世像が完成しました。厨房ではなく洗濯の係なんです。現在洗濯が好きかというとそうでもないですが。
フランス語もイタリア語も勉強してみたんだけど、ちっとも身につかなかったのは、前世で口が不自由だったからか。というのは単なる言い訳ですよね。